ソ連、ロシヤを帝国主義と呼ぶのは、100%的外れである。現在、また過去に
おいても帝国主義は米国、ヨーロッパ諸国、特にドイツ、フランス、英国であ
る。ソ連、ロシヤは平和主義を一貫してつらぬき、一部の行き過ぎはあっても_
特にスターリンの_世界平和への貢献度では、並外れた実績を有する。ナチスを
壊滅したのはソ連である。ナチの約80%はソ連が壊滅した。米国、英国は西部戦
線開始を最後まで遅らせた。特にチャーチルは戦後、ソ連に原爆を落とせとト
ルーマンに仕掛けた(最近公開された英国秘密文書参照)。
さて日ソ間の不侵略条約はあくまでも両国の時間稼ぎである。日本帝国主義は
淡々と侵略のチャンスをねらっていた。またこの条約のソ連による破棄はヤルタ
会談の中で、英米の要請によるものである。その結果としてのソ連軍の満州進行
は、関東軍を極短期に壊滅し、日本の無条件降伏をもたらした。
またいわゆる北方領土問題も、国際法的にはサンフランシスコ条約の第2c条
で日本は領有権を放棄している。そこで、「日本はクーリル諸島に関する全ての
権利、権原、クレームを放棄する。」と述べている。
これほど明白な領有権放棄にもかかわらず、今頃ソ連、ロシヤを非難するのは
大的外れである。
更に日本に米軍の基地がある限り、この問題を持ち出すのは法外である。