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有三さんの質問への返答

2011/4/26 赤いたぬき

はじめまして有三さん。
私は赤いたぬきと申します。
日本共産党の党員ですが最近は全く活動していない幽霊党員です。といっても、 もはや日本共産党自体が幽霊化しているのであまり問題ないのかもしれませんが (苦笑)。真面目な党員の皆様ごめんなさい。
ところで先日のご質問ですが、まず消費税に関しては今、手元に資料がなく直接 答えられません。なので今回は参考資料を明示させていただくことにとどめたい と思います。
紹介させていただく資料は日本科学者会議という学会が発行している「日本の科 学者」という雑誌の2011年3月号です。この月の特集が「『財政危機』と税制の あり方」というタイトルでして、「日本財政の特異性について 岩波一寛」「消 費税増税論について 湖東京至」「民主党政権の税制改革方針 浦野広明」 「『財政危機』の歴史的要因について 安藤実」という内容になっております。
自分は生憎現在手元になく内容は確認出来ないのですが有三さんの疑問に答えら れる内容が記載されてあったと記憶しております。
近くの公立図書館や大学の市民開放図書館などで、またはインターネットで通信 販売もされていると思われますので必要に応じて求められればと思います。
あまり有用ではないかもしれませんが少しでもお役に立てればと思います。

次に「中国は社会主義を目指している国」なのかどうかなのですが、結論から言 えば違うと思います。中国の政府や指導部の中にそのような志向を有している人 々がいないとはいえませんが圧倒的に少数派であると考えます。では中国とはど のような国家なのでしょうか?人によって考え方はまちまちでしょうが、私は利 権社会主義国家だと思っています。安定した経済成長という利権のために強力な 国家が必要で、それを共産党が担っているという構造として理解しております。 中国の経済発展のためには強力な国家が必要であるという点においては広く国民 も同意していると思います。
人権意識については国家も国民も未成熟だと思います。
我が国でもそうですが(原発事故における末端労働者の過重労働を考えるに我が 国において決して他人事ではないと思いますが)経済の急速な発展の際には人権 という側面が軽視される傾向が非常に強く、これは一概に社会主義特有の問題で はないと思います。
では現実の社会主義においてはどうであったかというと、社会主義においては資 本主義よりも国家権力が強大であり、個々人の人権は軽視され、さらに個々人の 個人主義自体が反集団主義であると糾弾される傾向すら生じかねません。社会主 義とは全体主義の一種である以上そのような「暴走」は自然だと思います。
最後に日本共産党に関してですが、日本共産党は自由と民主主義の宣言を行って おりますが、民主集中制や一枚岩の党、そして何よりも圧倒的な展望のなさと支 持の低さから人権は表看板に掲げているだけのような気もします。個々人で素晴 らしい方はたくさんいますが、人権よりも究極的には「科学的社会主義」という 科学もどきの思想を教条している集団なので、そのへんは合理的に判断している ものと考えます。
いずれにせよ有三さんのよう、なあまり政治や思想にお詳しくない方は共産党な どには近づかず市民団体やNGOなどで活動されるのが良いかと思われます。
言い過ぎかもしれませんが、どうかご自愛ください。
失礼します。