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本文 先日の貴方の足立区長選関連のご投稿拝見しましたので、私見述べさせて
頂きます（これが掲載される頃には、足立区長選の結果も出ていることでしょ
う）。
１）日本共産党と原発問題
従来日本共産党の立場は、「原子力平和利用推進」（原発は未完成の技術であり
現在の問題点は技術革新と共に解決される）だったはずです。広瀬隆氏ら「原発
絶対反対・自然エネルギー利用論者」に対しては、「反科学主義」と批判してき
ました（私も広瀬氏のようなセンセーショナリズムには反対でしたが）。しかる
に、今回の震災後は「原発反対・自然エネルギー利用」に転向したようです。む
ろんそれはかまわないのですが、少なくとも「なぜ従来の立場を放棄して原発反
対に転向したのか」国民に説明責任は果たすべきでしょう。実際共産党の選挙ビ
ラで（具体的数値も挙げずに）「原発がなくとも電力供給は可能なのに、（東電
が）節電停電宣伝するのは原発温存のため」というに至っては、「せめて共産党
お得意の数字合せくらいしろよ」（中央委員会直属の東電支部の資料で、東電管
内の原発全面停止時の最大供給可能電力とピーク時使用電力予測の比較くらいす
ぐできるはずなのに）というところでした（むろん選挙結果は惨敗でした）。
ＢＲＩCsに代表されるような第３世界諸国の経済発展は、世界的なエネルギー需
要の増加をもたらしています。ある意味「エネルギー確保は２１世紀世界にとっ
て最大の課題」です。世界の電力の相当量は原発によって供給されているのであ
り、「もし原発全面廃止するならエネルギー源をいかに確保するか」は人類的課
題です。それだけに、私は日本共産党には「説明責任」を求めます。
２）電力事業の今後
現在日本では、電力供給事業は「９電力会社の地域割による完全独占」状態で
す。今回震災を機に、「電力事業独占」の見直しも提起されてよいのではないで
しょうか？すなわち、「より安全かつ安価な電力供給のため」の競争原理導入
で、「第２電力会社の設立」も検討されるべきです。