どうもご返信有難うございました。貴方の「足立区長選関連」の投稿を拝見し
て、「熱心な支持者とは思うが、では日本共産党の原発政策の変化に関してどう
お考えなのか」と、投稿致したものです。どうも失礼しました。さて幾つか論点
はありますが(前回と重なるかも知れませんが)、
1)日本共産党は、「政策的一貫性や整合性を重んずる」党です。しかるに今回
統一地方選での原発問題に関する主張の変化はあまりに唐突だったので、「この
党に相応しい説明」が何故なされないのか疑問に感じていました。
2)「原発全面停止がはたして可能なのか」(私はあかはたは購読していません
が)、少なくとも選挙政策ビラでは(原発の問題点を挙げるだけで)数値的根拠
は示されませんでした。ましてや「代替自然エネルギーの導入」を訴えるに至っ
ては(むろん重要だが採算性や実現性を考えれば、軌道に乗るまで何十年もかか
ることでしょう)、「かつて反科学主義と批判した原発反対運動家の主張の剽窃
じゃないの」と言わざるを得ませんでした。
3)原発問題は(先の投稿でも述べたように)日本だけの問題ではありません。
「エネルギーと食糧の確保」は、21世紀人類の根本問題です。いやしくも「科学
的社会主義の党」を自称するなら、今回の事故を契機に「原理的に安全な原発な
どあり得ない=原発全面放棄」と考えるに至ったのか、そしてその根拠は、くら
いは示すべきです。
4)実際選挙期間中に駅頭宣伝で、老党員が党の主張ビラを読上げていても、有
権者の反応は「共産党がまた他党の悪口言ってるよ」と冷たいものでした(むろ
ん選挙結果は御覧の通りでした)。
5)今回の選挙での日本共産党の主張は、「それ見たことか。私は以前から原発
の危険性を歴代政権に訴え続けてきたんだよ」というものでした。こうした態度
は、有権者からすれば「如何に自公政権が危険な原発を推進しそして現民主党政
権の震災への対応が不十分であるとはいえ、現実に被害者が存在する中で貴方達
はなに様なの。被害者に対して何をしているの」と反感を買うだけでした。実際
阪神大震災の時と比較しても(共産党・民主団体の被災者支援が97年神戸市長選
善戦につながったわけでしたが)、民青のボランティアや民医連の医療支援は
(党員の高齢化を反映しているとはいえ)今回はなはだ不十分でした。今回統一
地方選の惨敗は、必然的な結果でした。
6)私は当初「今回統一地方選の日本共産党の原発政策のレベルの低さ」に、
「不破が政策作りから引退した結果の劣化現象」ととらえていました。しかるに
貴方の今回の投稿を拝見して、あらためて「原発政策の変更は不破の指示」と理
解できました。如何に志位以下の現役幹部の政策立案能力が低いとはいえ、「不
破上皇の独裁政党」は上皇の死まで変わらないことでしょう。