日本の共産党は、ソ連の共産党がソ連末期に行った、ペレストロイカと比較し
ても、党史の再検討が不十分だと考えています。ソ連ではペレストロイカの中
で、異論派であったブハーリンもトロツキーも名誉回復していました。ですが、
日本共産党はそのような措置をまだとっていません。それが日本共産党の動きを
せまいものとしている、一つの原因だと考えます。いろいろな人のことが念頭に
浮かびますが、たとえば、何十年か前に、当時の宮本委員長の勇退を求めるピラ
配りをして処分されてしまった学生党員がいたと思います。先年亡くなられた武
井昭夫氏や、作家の中野重治氏などはどうなのでしょうか。
わたしは今は党員ではありませんので、おせっかいということになるのです
が、そのようなことは必要な気がします。