日本共産党の親米化、反動化は極端化しており、日本共産党の没落にもつ
ながる恐れがある。赤旗の最近の記事は眼に余るものがある。まづは、シリア問
題の記事である。そのシリア政府攻撃は極度を極め、アメリカや英国の新聞報道
のほうがバランスが取れている。まずその情報源は全てカタールのアルジェジー
ラである。このTV放送はイラク戦では反米を貫いたが、いまやカタール政府の
方針に従い、リビアでは反ガダフィとなり、ロシアのメディベーデフの過ちに乗
じ(国連1973決議でロシヤは中国と共に棄権し、フランス、英国。米国の侵略を
許した)、リビアを帝国主義にゆだね、ガダフィは虐殺され、アフリカの反帝国
主義、反植民地主義の一角を崩させた。いまや反シリアの最先鋒がアルジェジー
ラである。シリアで現在生じていることは、フランス、英国、米国(FUKUS
と言う)によるシリアの壊滅作戦である。FUKUSはアサド大統領を追い出
し、または虐殺し、アフリカ全域の再植民地化を狙っており、反アサド派に武器
を提供している。平和なデモに政府が発砲などと云うのは完全なまやかしであ
る。事実、シリア兵が、また人民が武装勢力により、虐殺されている。レーガン
大統領の時の米高官はTVのインタビューで、米国は反アサドの武装勢力に武器
を提供していると述べている。ロシアも中国もリビアで懲りたので、国連での反
アサド決議には、拒否権で臨むと表明している。多分、赤旗はロシア憎しで、眼
が潰れているのだろう。米国のユーゴ爆撃の最高司令官であったクラークはブッ
シュ政権のとき、ホワイトハウスに呼ばれ、そこでチェニー副大統領等に米国の
侵略方針として、アフガン、イラク以外5カ国を攻撃すると告げられた。その中
に、リビア、シリアが含まれているとTVで述べている。即ち、リビア、シリア
攻撃はブッシュの時からの米国の方針で、それにオバマがフランス、英国の参加
を許したと云う事である。
次はオバマである。米国ではオバマは何兆ドルも大銀行の救済として投資し
た。その金は国民の救済に当てられていない。その結果、ウオール街を占拠せ
よ、99%対1%の運動が全米に広がった。オバマの人気はがた落ち。ただ米国で
はその受け皿となる政党、政治家の有力者がいないのが問題で、米国共産党は今
でもオバマ支持を、必要悪として、主張しているが、これは大間違いである。オ
バマはこの数日中に2つの悪法にサインした。一つは罪状無しに米国国民を含む
あらゆる人を無期限に拘束し、裁判にもかけずに、しかも外部とは完全に遮断し
ておくことを許す、と言うファシズム的法律である。もう一つはイランへの経済
封鎖の立法である。これはイランとの戦争を引き起こす引き金になりかねない。
それは第三次世界大戦ににもつながるものである。そのオバマを日本共産党は支
持している。今日の赤旗でもオバマが産業界と会い、国内雇用増大を要請すると
の記事で、失業率が下がったと、まるでこれがオバマの功績と捉えられるような
書き出しである。共産党は無知で、知らないのだろうが米国政府の失業率の計算
方法はいい加減である。政府の失業率には2つある。一つは、新聞等で報道され
るので、これでは月に1時間でも働けは、失業者ではない。もう一つの統計では
そのような人は失業者をと数えられる。また米国では膨大な服役者がいる。彼ら
の多くは働く年齢である。しかし、彼らは失業率には数えられない。オバマは
ブッシュ以上の戦争屋である。無人機による爆撃、殺人。彼はノーベル戦争賞の
受賞者。こんなオバマに肩を入れるような書き方をするのは。
また日本共産党は、ルール無き資本主義というのが馬鹿の二番煎じみたいであ
る。資本主義には元々ルールは無い。弱肉強食である。ある程度ルールを課すの
は人民の運動だけである。
今の共産党は志位独裁の党である。志位氏は人民外交等と称し、アラブ連盟の
ムサとあったとか、自慢する。しかしアラブ連盟はアメリカの手先と言うのが一
般の評価である。そのアラブ連盟さえも、アサドが虐殺してるとの結論を出して
ない。
志位氏ももっと民主的な政治家と会談すべき。例えば、ロシアのプーチン氏、
ベネズエラのチャベス大統領、アルジェンチンのクリスチーナ大統領、ボリビア
のモラレス大統領等。そして反ロシアを、親ロシアに変えるべきである。