にもなにもなってませんよ、福祉国家をさん。
私は、桜さんの投稿・データを引用し、
「日本8%40兆円に対し、スエーデン14,6%73兆円
となり、企業負担をスエーデン並みにすれば、それだけ
で、33兆円の税収増となるわけです。」
と書きましたが、それに対し、福祉国家をさんから、
その私への「反論」ということで、以下のように述べられています。
>そもそも法人税は企業の利益に課税される税であり、桜さんのデータが何年のデータかはわかりませんが、その時期の日本 企業は業績が悪く赤字決算をする企業が多いのに対し、スエーデ ンは景気が良く、スエーデン企業は黒字決算をする企業が多く、 法人税収が日本よりスエーデンが格段に多かったのかもしれませ んね。
企業負担の格差33兆円についての福祉国家をさんからの反論は 結局、この部分に尽きるものとなってます。
そして、パナソニックやソニーやシャープの赤字決算予測をあれこれ 述べて、法人税収とはかくも変動するものなのだから、企業負担の 負担率の重い軽いの比較は「比較してもしても意味がない、と理解し ます。」
まず、
1、何年のデータかわかりませんが、、
ハイ、ハッキリと、04年の経済産業省のデータとでておりますし、
ご自分でも既に、>桜さんへ「企業負担について」1月28日付投稿
で、桜さんの投稿を「04年の経済産業省からのデータ、、(要旨)」と
引用済みで、04年度の経済産業省のデータから作成したものである
ことが明らかです。
2、(たまたま、景気のせいで、その時期は、、日本は景気が悪く、スエ
ーデンは景気が良かったせいで)法人税収が日本より、スエーデンが格
段に良かったのかもしれませんね。
・・( )内は私の注
ご自分でもすでに、引用済みですので、桜さんのデータが04年のもの
であることは、明らかですよね。
ですから、その時期、日本が不景気で、スエーデンが好景気だったのか、
を論じれば済むことではないでしょうか?
で、日本の04年当時と言いますと、02年から07年にかけて戦後最長 の好景気だったのです。(神武以来のそれを上回るいざなみ景気)
福祉国家をさんの反論は、04年のデータと既にご自分でも引用済みで
あるのに、何年のデータかわかりませんが、とまず、年度を敢えてボカシ、
その上で、(04年がいざなみ景気の真っただ中であることをボカシた上
で)その時期の日本の企業が不景気で軒並み赤字決算で、一方スエー
デンは好景気で大幅黒字決算企業が多く、、、だから、、スエーデンの企
業税収(総負担)が日本より33兆円も多かった、、、
(と断じるわけにもいかないので)、、のかもしれませんね。
と、、「かもしれない」で逃げているわけです。
こういう単純な詐術で「反論」などとおっしゃってはいけません。
既に、ご自分で「04年の経済産業省から作成したデータ」であることを 1月28日に引用されているのです。
当時はいざなみ景気の真っただ中にありました。
つまり、、こうして、
3、結論、いざなみ景気の真っただ中、という戦後最長の好景気という条件
のもとで、比較した結果、
「両国の景気の格差のせい、、かもしれない」、、、のではなく、
「構造的」 に、
スエーデンと日本の企業負担は大きく格差があり、日本の企業の企業負担は、
スエーデンと比較して(概ね、日本40兆円、スエーデン73兆円)と概ね33兆円
も、軽いものなのです、と言うことをお認めいただけると思います。
なお、付け加えますと、私は既に98年のスエーデンの税収構造のデータから 98年当時もスエーデン企業は対GDP比14,7%、、73,5兆円の企業負担を 支払っていることをも指摘していますし、さらに、98年の日本の総税収額が 28,4%142兆円でしかなかった(個人も含む総税収)ことも指摘しております。
この33兆円という税収の巨大な差は、そのまま、福祉国家をさんがおっしゃる
30兆円の消費税収増収をも上回ります。
もちろん、23兆円のプライマリーバランスを達成してなお、10兆円余って
しまうのですから、是非とも、こうした企業負担を増やしていきましょう。
緊急事態への対案、対案とおっしゃいますから、もちろん、これも立派な対案 でしょう。なんら異論はないハズです。
少なくとも、30兆円の税収増は消費税収の増収に特化する必要は全くありま
せん。
なお、赤旗にも、税制への提言として18兆~21兆の増収策が掲載されており
ますのでそれも立派な対案でしょう。
私はまったく物足りませんけどね。その物足りない、という対案はまた別の機 会で、データを示しましょう。
まあ、30兆円程度の増収策などの対案などはいくらでもパターンがありま
すよ。
一般庶民の負担が少ない方向ですけどね。