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ジニ指数 0,49の実例

2012/3/31 スカンジナビアン

 それがどんなことなのか、参考までに実際の例を示してみます。 他国の例なので(2国間比較)スエーデンの例での、ジニ指数改善 の例ではありませんが、参考にはなるでしょう。

 所得階級を20%ずつ上位から下位に5区分して富の占有率を 示したグラフをよく見ますが、それで示して見ます。

 世界国勢図会22年版 p448より

 ジニ指数0,49の例  エクアドル 08年

  最高分位  53,8%
  第4分位  20,7%
  第3分位  13,1%
  第4分位   8,3%
  最低分位   4,1%

 即ち、最低位=最貧困層の20%が獲得 できる富は全体のわずか4,1%に過ぎない。
 それに比べて最高位=最富裕層の20%が 受け取る富はその13倍以上で全体の53,8% も占めている。

 こうした極端な貧富の差が存在するのが、即ち スエーデンの当初所得分配の姿に相似している 社会なのです。

(グラフからの読み取り値のため多少の誤差が あります)

 同書には残念ながら0,23の例が載っていませんが、日本の08年の例が示されています。

  ジニ指数0,31、、08年日本の例

 最高分位     40%
 第4分位     23,0%
 第3分位     17,2%
 第4分位     12,3%
 最低分位      7,5%

 95年当時のジニ指数0,27からかなり格差が 拡大しているわけです。

 もちろん、普通にジニ指数の国際比較といった場合、 税負担・社会保障給付後、、つまり当初分配ではなく、 二次分配後の指数で示します。

 それにしても、スエーデンの95年当時の当初分配の 実際を見ると、実は極端な「格差社会」であることが分かります。

 そうした極端な格差社会であるにも関わらず、国民所得(1国の 分配可能な総原資)の73%も徴税した上で、社会保障や教育投資 によって、格差を大幅に縮減しているということが分かります。

 これが、対日比100兆円増税体制の北欧諸国の社会保障・福祉 社会の実際なのでしょう。(教育も大学院まで無償)