野田政権は、5月30日に野田・枝野・細野・仙石の四閣僚の会議で、大飯原発を再稼働することを最終決定しました。
それと前後して、関西広域連合は、総理が原発容認の四大臣会議が招集され、そこで原発容認が出される。そのことを察知して、少しでも期制を表明しておかなければ、そう考えて関西広域連合としての声明を出したようです。嘉田知事と京都の山田知事は、テレビの報道ステーションで見る限りでは、対話がきちんとされている様子でした。橋下・松井大阪コンビは、全く言うことに一貫性が見られません。とくに橋下市長は、世間が瞠目するような発言をぶちあげて、日和を見てから、言うことの中身をコロコロ変えていきます。
現在、新聞もテレビもふくめて、報道機関が政府の下請けのような「国民世論操作仕掛け」を広告代理店などがからんで次々とうちだしています。国民の世論操作は、実に巧妙に進行していっています。
野田総理は、原発再稼働も消費税増税も一気に決着をつけるようです。しかも今朝5月31日の東京新聞朝刊だと自民党は憲法「改正」の具体案をだしています。民主党もいまの野田・前原・枝野・仙石グループはすでに自民党野田派と近い現状です。
ひとつ思うことは、野田首相は消費税でも原発でも、「乾坤一擲」とか「一期一会」とか、中学生が習ったばかりで使う四文字熟語を使いますね。「首相として政治生命を賭ける」もそうです。民主党の総意で決めた選挙マニフェストはすっとばし、増税を党議で決めたから従わぬものは党議違反で除名する、・・・・・・・・まったく無茶苦茶で言語道断、慇懃無礼な政治家です。前原の方がもっとひどいですけれども。野田氏の穏和そうなポーカーフェイスと内容空疎の雄弁スタイルに、国民はころり騙されやすいですね。
次の国会選挙では、維新の会は、公明党と連合するか現在協議中ですが、都知事選になんどもぶっちぎりで石原慎太郎氏を都知事にするように日本人は、親ファシズム性がありますから、維新の会、全国のあちこちでトップ当選するでしょう。私は三度の石原氏当選の都知事選で、現在の日本人に期待していません。しかし、抑圧と貧困によって苦しまされている国民が親ファシズムに転化させられているとしたら、抑圧と貧困に苦しんでいることから、私たち自身が自力で解放をかちとるために、もう一度解放のための展望を開拓していきたいです。