こんなにも長くしてやっと新党にこぎつけましたが、僕には小沢氏の行動がちょっと遅いと思っています。彼が40代の時だったら、「民主党代表辞任」でなく、すぐさま脱党して「政界再編」に向けた行動を取ったのではないかと思います。それを掲示板等で主張してたので、有田芳生ブログから締め出された(2度不掲載)ようです。
それはともかく、今回は皆さんのご意見を伺いたいと思います。
第一は、この国の立法(国会)の上位に存在する官僚行政(公僕)権力を打破するには?
例えば、「陸山会事件」での「検察審査会」の問題・・・・・すでに暴かれてるのが「最高裁事務総局」が仕切っていて、実際は会議が開かれたかどうかも疑問。年齢ソフトのごまかし、会議開催の如何とか、ともかく国民の代表たる国会議員にさえ肝心な資料を出さない、又は黒塗りで資料の体を為していないなど、公僕としての誠実さは微塵も無く、司法(最高裁とグル?)が国(民)を動かしていると言っても過言ではないと思う。これは、とても怖いことです。検察・警察が気にいらなければ逮捕も起訴も刑務所へも入れられる、冤罪は勝手に作(ら)れると「裏金告発元警官」の仙波敏郎氏も言っている。世田谷区長の保坂展人氏も以前の小沢応援集会で僕の質問に答えて”国会議員でさえ怖いんです。衆議員の時、検察問題を追及した時、委員会後に自民党議員が来て<良くぞ、言ってくれた>と褒められた!ほどです”と。・・・これは、全くオカシイ!と思いませんか?!だから、豪腕・小沢でさえ、あの田中角栄でさえ、デッチアゲ(仙波氏の小沢事件感想)で起訴できるんです。
第二に、何故この国の左派や労働組合は”弱い”のか?
僕は、元地方公務員(5年近く)だった時期もあり、≪公務員ムラ≫の暮らしの様子が大体分かります。先輩・後輩にも友人達は多かったので、色々情報もらったり見てみぬフリしたり(だから、仙波氏みたいに清廉潔白な人間ではありません)、このムラ世界に居ると”無感覚”になってしまうのです。他の実業世界を”一生”知らない訳だから。(ネットで知合った元公務員氏が”人間としてダメになってしまう”とやっと10年で辞めた、と)
左派(組織)を形成してるのは、実質「労働組合」だと思っています、財政的・人財的にも。その労働組合の幹部達は、ここでも議論されてるような「民主集中制」という中央官僚組織の上意下達で統制してますが、そおれとともに実質的な運動のヘゲモニーは公務員労組ではないかと思っています。何故なら、財政・組織人員からすれば公務員労組の比重が高いのではないか?(具体的データで検証してる訳ではないので、誰かその辺の分析を教えていただけると嬉しいですが)・・・そうすると、本質的に闘わない(資本対賃労働という敵対現場がない)官僚的活動になり易いと。総評時代は公労協は戦闘的だったとはいえ、民間の合化とか鉄鋼とか金属とかまだ今の組合幹部より闘う意志も行動もあったように思います。
それで、もっと分かりやすく言えば、「公務員ムラ」が国の権力機構も、また労働組合運動でも”両方とも国民を統治”してると考えています。それを、小沢改革は≪官僚政治の打破・政治主導≫という理念で今の政治体制に手を突っ込もうとしたから狙われたのだ、と思っています。行政・公務員改革は、この国の変革に必須な課題だけに、やれたとしたら、”革命”と言えるほどの重みがあると言えます。それと社会変革(又は革命)の歴史において、行政を担ってきた公務員が自らの組織を壊す主体である訳がない、倒されることがあっても!
また、ロシア革命の「裏切られた革命」という問題は、単にスターリンの個性もあるにせよ、旧ロシア帝政国家以来の公務員たちの復権抜きには語れないような気もします。突然、権力を握ったとはいえ、それまで無学であった労働者・農民が社会の統治機構を一気に動かすことはできなかった筈と思うからです。その点、キューバ革命はカストロ、ゲバラという”倫理感の強い”リーダーが居たにしろ、ロシア革命の反省?から旧来の公務員たちに政治の実権を一切握らせなかった結果、「国民への奉仕者」として仕えさせていると思っています。(ただ、カストロが亡くなった後に、その精神が引き継がれていけるかどうか不安ですが。)
◆序でに、≪8月4日(土)から、東京・渋谷の「ヒューマントラストシネマ渋谷」で『セブン・デイズ・イン・ハバナ』が公開。フランスとスペイン合作の劇映画(129分)≫http://www.youtube.com/watch?v=PlRjM5AzC8c