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唯一”革命精神が残る”「社会主義国・キューバ」の現実と・・・「左派とは何か」に思う

2012/7/20 田村秋生 70代 バイト+自営

ここではほとんど論じられていないように思えますが、僕は近年(小沢氏に関心持った3,4年前から、江戸期の循環型有機農業社会と有機農業で活路のキューバを結びつけたブログを知って)貧しい「社会主義国・キューバ」に関心を持ち、最近、情報と機会があれば、キューバ関係の催しに参加してきました。

そこで思うのですが、ゲバラを冠したデザインや主張は割合とあるのですが、では、ゲバラが身を捧げたとも言える「キューバ」という国の現実、カストロの革命後の国家運営についてそれほど情報なり言論が日本の左翼内であまり無いのはどうしてなのか? カリブ海の小国ながら、米国の経済封鎖とロシア(旧ソ連)の援助解消からの国家危機を潜り抜け、貧しいながらも”倫理ある社会主義”を守ろうと頑張ってる、賞賛すべきラテン社会と思うのです。

僕は若ければ、今のキューバに世界の中で最もシンパシーを感じる国、渡航して滞在、学生として学びながらボランテア応援したいと思うほどです。最近の実情報告会でも、「おカネが無いので、破れたガラス窓などは新聞紙で目張りしたり、建物は古いので修繕もできないからそのままにしといたりとか、そんな暮らしだけど、国民はめっぽう明るいそうだ。<ある会で、若い女性の報告者がキューバ滞在の感動的な日々を想い出してか言葉にならず、報告できなかったほど。それは、今のこの国の若者達の”異常な”閉塞感とのギャップをキューバ社会(人)との触れ合いで感じて帰ってきたからなのだ。>

◆参考(僕が感じてる毎夜の風景)・・・【マックで眠るホームレスギャルの「キャバクラ」開業の理由】開沼 博(社会学者)『闇の中の社会学』(ダイアモンド・オンライン、7月17日) ※これは深夜に見得る都界の現実だけど”職業の「フリーランス化」”で語れない棄民政策、断罪されるべき

そして、以下は「現実の今のキューバ」を報告してるyoutube映像です。

【社会主義国キューバの今】( LP No.001※JICA関係)

※最近の、とても良いキューバ映画(全編:96分)【ハバナステイション(Habanastation・キューバ・2011) Habanastation Version Completa】 ≪解説≫今のハバナ(=キューバ)の抱える格差と不平等を浮き彫りにした作品。(キューバの富裕層(或いは中流の上?)の少年と下町のスラム街に住む少年の友情と成長を描く。日本未公開)

ともあれ、このような”格差”の現実があるとしても、キューバは「国民の教育と医療の無償」を革命以来、断固守っています。然も”ホームレス”は居ません!貧しさはあっても、”棄民”は居ません、上記の池袋のような”キャバクラ嬢ホームレスたちが徘徊する先進国?”ではありません!だから、キューバを旅した女性が薄情なこの国の絶望感との大違いに、涙して報告にならなかったのです。

この国の「自称・左派」(50年前の僕自身が能天気な左巻きでした)という”左巻き”派が、この国を救えない。レイバー系(どっちかというと、旧社系)は、完全に「反小沢」派です。ある会の50代の男とちょっと話した時の彼の言い分が、良く言い表しています。「カネに汚い小沢より、脱原発の菅の方がマシ!」と。こんな知性の薄っぺらさが、この国の「自称・左派」たちです。それは、たまたま今日見つけたブログ記事(フランス在住男)の、ミッテラン(元社会党大統領)とシラク(元保守党大統領)の発言にみる”先入観”の「知性の左派」というレッテルの嘘に気付くべきです。

第10節 <資料>フランスにおけるショアの記憶 その2 ※第二次大戦時の「フランスの責任」についての自覚の違い(ミッテランの欺瞞)

なお、「ブルキナファソ」という西アフリカの小国・元フランス領で起きた25年前の”反革命のクーデター”(38歳の軍人=トーマス・サンカラ大尉が4年前に軍事クーデターで大統領に、革命キューバを手本に急進的改革(貧困と腐敗の一掃、教育と社会保障制度の改善、砂漠の緑化事業など、西アフリカでは初となる女子割礼の禁止を打ち出し、一夫多妻制を禁止など4年間政権に就いたが、現在の大統領:コンパオレに暗殺された事件)の裏で、宗主国大統領:ミッテランの暗躍があったとされている。所詮、権力の虜となったミッテランとは、実態はその程度の”左派”なのに、一般的にはフランスや日本でも「左派大統領:ミッテラン」として評価されてるのではないか?!(僕も、サンカラ革命を知るまでは、そう思っていた!) 無能・バカ菅が、小沢氏主導の「政権交代」をひっくり返した反革命(裏でアメリカ)は、裏切り者=コンパオレ(裏でフランス)と全く似ている史実であることだろう。 所詮、左巻き「自称・左派」の知性とはそんなものだ、と僕は思うのだが、皆さんのご意見・反論なりお聞かせいただければ幸いだ。