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赤旗を読むと世界がわからなくなる(間違った情報を得る)

2012/8/2 立石康行 コンサルタント

 赤旗の反ソ、反ロシア報道はヒステリカルである。例えば最近のロシアに於ける 外国エイジェント登録法について、赤旗はあたかもプーチン大統領による自由な 言論弾圧として報道している。しかし赤旗の大好きな米国では1938年に外国エイ ジェント登録法(FARA)が立法されている。この法律はロシアの法律と基本的には 同じで、米国において外国政府の擁護等をする団体は法務省に登録し、其の活動 を報告することを義務付けている。ロシアに同様な法律が最近まで存在しなかっ たことが不思議なほどである。この法律が制定された理由は、眼に余る外国エイ ジェントによる反政府、反プーチン活動にある。例えば、米国国務省の支持し、 資金援助する団体、NED、は反ロ、反プーチンの活動を大規模に行った。いまや それら団体の活動が監視され、違法行為があれば罰せられるわけで、これは米国 の同等法と同じである。赤旗はあたかも“反民主的”なプーチンが民主的運動を弾 圧するためと報道している。実に眼に余る悪報道である。プーチンはまれに見る 偉大な政治家である。彼が如何にして破産状態のロシアを現在の世界の一等国に したかは、北野氏の“プーチン、最後の聖戦”に詳しく記されており、一読をお勧 めする。反プーチンのデモ等が世界の報道機関に報道されて、破産状態のヨー ロッパ連合、またこれも破産状態の米国(4兆ドルの対外負債)は、反プーチン であるが、これは親米、親ヨーロッパの前大統領メディベーデフは弁護士出身 で、物事を知らず、扱いやすいので、それら諸国は彼を望んだ。しかし彼は大失 敗を犯し、リビアを帝国主義国に引き渡した。即ち、国連決議1973に、拒否権を 行使せず、中国と共に棄権し、1973決議を通過させた。これは筆者がロシア情報 を分析するに、外務省は拒否権を行使する予定であったようだ。ロシアのラブロ フ外務大臣はソ連仕込の、多分世界で一番有力、有能な外務大臣である。この決 議はプーチン首相(当時)は批判し、それにメディベーデフが反論したことは広く 報道された。その結果何万人ものリビア人がフランス等により虐殺され、ガダッ フィも虐殺された。しかしいまやリビアは国内戦状態にある。これに味をしめ た、米国、英国、フランスがシリア攻撃を開始した。以下にシリア問題を論じる。 シリア問題に対する報道は、ブルジョア新聞よりもはるかに米国様様である。例 えば、7月31日付けのニューヨークタイムズでさえも、シリアのアレッポでの親 アサド大統領派はより知識のある、中産階級で、下層階級はテロリストを支持す る傾向が強いと報道し、シリアの反政府派はテロリストと認めている。例えば、 アルカイダ、等。
 またドイツの有力新聞フランクフルター・アルゲマイネ・ツアイトング誌 (FAZ)では、昨年の12月から今年の7月間にシリアで生じたテラー行為の90%程 はアルケーダ、ジハディストグループ等のテロリスト組織によるとのドイツ・ス パイ機関、BNDの情報が公開されている。
 その他、数多くの報道で、多くの非人道的行為は、シリア政府ではなく、米国、 英国、フランスの支持するテロリストに因ると明らかにされている。例えば、今 日、8月4日のCNN でさえ反政府テロリストに因る戦犯行為を報道した。反政府の 武力勢力のトップが我々は政府の戦士を逮捕して、あの世に送ったと名言した。 これは明らかに捕虜の取り扱いに関するジェネバ・コンベンション違反である。 赤旗の報道は、馬鹿の一つ覚えで、アルジェジーラとアルアラビヤ報道に基づく 完全な虚偽の報道を、カイロのオッフィスから送っている。特派員の仕事は現場 に出来るだけ行き、自分の眼で見て報道すべきである。アルジェジーラはイラク 戦争の時は重要な役割を果たした、多くの特派員が米国に殺されている。しかし 現在ではカタール政府の支持で、反アサドのデマを流すだけである。
 ロシアと中国の努力により、NATOはシリア侵略を出来ないでいる。シリアとレバ ノンは元フランスの植民地で、フランスは再植民地化を望んでいる。フランスは 現在、社会党が支配しているが、オーランドは完全なファシストである。前の大 統領サルコジと全然変わらないとフランスのヴォルテールと言うインターネッ ト・サイトに記されている。更に、彼はあるインタビューで、フランスは普通の 国でなく、特別な国である。その国の大統領は世界を指導する必要がある、と国 粋主義丸出しである。幸いなことに、フランスは二等国で、財政は、破綻し、 BNP Pribas, ソシエテ・ゼネラル、クレディ・アグリコールは完全に破産した 銀行である。
 フランス左翼は、共産党を除き右翼政党である。しかもフランスは国際法違反で も平気でやる国で、例えば、他の国が空中核実験を中止した後も空中核実験を続 け、しかもそれに反対するグリーンピースのレインボーウ・ワーリアをニュージ ランドでフランスのスパイ機関は爆破、撃沈している。他国の港で武力行為をす る国は皆無である。最も最近は米国が同様な無法行為を弱小国、パキスタン、イ エーメン等で行っているが。これは米国憲法違反のオバマの行為である。
 赤旗、しいては、日本共産党はこのような無法行為を公然と認め、しかも中国を も敵に回し、親米路線をとっている。ついでに、筆者も前衛等の購読をやめている。 ただ、赤旗の中南米特派員は優れている。