もう我が人生に”時間がない”と思ってる人間なので、皆さんのように論点が整理できずとも、思いつくままに述べることをお許しください。
先ず、菅井さんの日本共産党への思いを改めて読んで、また、アルチザンさんの意見を読んで、僕は”真っ向から対立”するような「日本共産党論」ではないと思います。ある物を、左横から見るか右斜めから見るとか(これは単なる比喩ですが)で、そういう違いに思えます。むしろ僕の方が日本共産党の評価に対しては”否定的”とさえ思えます。組織自体の存在を否定する訳では決してありません。≪敢えて言えば、旧社会系の左派人やレイバー系労組人の立場の曖昧さ(例えば、「全労協」が何故消費増税反対の明確なアッピールをしないのか?)より、皆さんのような”党中央を批判すれども支持してる”理性の方が僕の感覚!には合うので、こちらで発言させてもらってるのです。(感覚が合わないと、最初から最後まで相手を罵倒する結果になるだけで、冷静な批判なり議論にいきません。熟議を言うある環境党派でさえ、そんな傾向に為りかねない危うさです。)≫
僕は、自称「おフランス派」?です。
”68年のパリ革命”後だったか、仏のトロ系組織『LCR(革命的共産主義者同盟)』(今の『NPA(反資本主義新党)』はLCRを解体し他の環境グループと新党結成したもの。それで中心メンバーは若がえり、女性も多い。これが僕が支持する最大の理由。)が「破防法」で解散させられた時、当時のフランス共産党大幹部(元だったか現だったか仏共産党書記長)が反対集会に出てきて演説、「共産主義者の名において、解散の弾圧に反対する!」は反スタ系連中に大喝采を浴びたという素晴らしい事実があります。(サルトルも当然、反対した。)今でさえ、NPAと仏共産党はこの前の大統領選でも候補1本化できなかったほど互いに批判を止めませんが、さまざまな左派集会では”一緒に”登壇し、主張しています。また、仏の労組ゼネスト&統一デモ行動には必ず”一緒に”やっています(その主導権?は仏共産党の影響強い『CGT』で、中道から極左まで参加。)から、仏全土で国民の約5%=約300万人という結集ができるのです。従って、仏左派からすれば、今の「3色旗」の意味は≪自由・平等・連帯≫(本来は、自由・平等・友愛)です。
要は、日本共産党に対して僕が”否定的”と言うのは、「脱皮して欲しいが、その努力が見えない」からです。この国の「他の左派」も同様です。その根底に、原さんなど論ずる「民主集中制」党組織論があるのだと思いますが、それは反スタを掲げる中核派など新左翼にも通じていて、”内ゲバ”の理屈から抜け出せないでいます。卑近な例では、「民主党」菅政権を担いだ”左巻き”派仙石、江田ら旧社民連(60年代の新左翼運動を一定程度評価した旧社会党右派=構造改革派。社会党左派や共産党が新左翼に否定的だったに対して。それで僕は彼らに当時シンパシーを感じてたのは事実で、今はそれに自己批判です。)の与党主流派の最大の堕落は、党内の!小沢氏を悪に仕立て排除し、仲間内の権力に固執にしてきたこと(=内ゲバの論理)です。その結果、官僚に踊らされ、能力も無いまま弱者・国民に対する棄民政策(09政権交代の裏切り)に没頭してきて、”自民党の方がマシ”と言われるほど、集中砲火を浴びている昨今です。
日本の「左翼(派)」がどう再生できるのか、僕には分かりません。
然し、希望があるのだとすれば、50,60歳代以降のリーダー登場では決してない、と思っています。1950,60年代の高度経済成長やその中で生きてきた左派運動の結果が、、、今日の「原発(公害等)を許してきた」結果であり、小出裕章氏が鋭く問う≪責任≫大人の責任なのであり、この国の将来を担えるリーダーの資格があるとは思えません。だから、原さんが言うように<じっくりと。 「放射能は疲れを知らない」のだから、対抗する国民の側も「疲れを知らない」運動が必要>となり、もうそこには僕など世代は居ませんし、怒りと絶望の激しい心性から出てくるであろう”左巻きにない、無垢の”2,30歳代の若者(女性であってもいい)の登場だろうと思っています。フランス革命であれ、ロシア革命であれ、キューバ革命であれ、はたまた明治維新であれ、その主導したリーダー達は人生経験の少ない”若者”たちであったではありませんか?! そして、「新しい政治、国」を動かしてきたのです。
僕の勝手な思いで恐縮ですが、時には筆休めに、”硬い”感性を解きほぐす場であってもと、我が好きなシャンソンを聴いてみてください。
◆【Georges Moustaki - Le Temps De Vivre】 ※ムスタキ「生きる時代」。今回の大統領選では、最左派『NPA』候補支持。日本でも70年代に何回か来日公演。『私の孤独』が木下アワーのテーマ曲。『ヒロシマ』とか叙情的だが反戦平和の歌が多い。
http://www.youtube.com/watch?v=SKr57h39LOs&feature=related
◆【田村秋生のツイート 2012年3月12日】 ※仏「人間の鎖」アクションと「脱原発の歌」(これは大戦時の有名な反戦歌「脱走兵」ボリス・ビアンの替え歌)
https://twitter.com/cafeletemps4/statuses/179390583704530945
◆【ミキス・テオドラキス:Oropos オロポス=ファシズムを忘れるな】※『闘うシャンソン』ブログより。<ギリシャの国際的作曲家、80歳代。ムスタキとも親しい、戦闘的左派の音楽人。映画音楽では良く知られてる、「その男・ゾルバ」「セルピコ」「Z」「戒厳令」など多数。>
http://blog.livedoor.jp/aara/archives/cat_50042753.html?p=3