9月9日付の貴方の投稿を拝読して、気になる点が2点あったのでレスする。
1) 中核派との関係
過日のあかはた紙上の脱原発集会記事に「中核派の有名な女性活動家が登場して
いた」のがネット上で話題になっ
た。私は日本共産党を支持するも赤旗読者ではないので、この件に関する党指導
部の対応は知らない。しかるに貴
方は、「党指導部は中核派とも(個別課題では)共闘する方針転換だ」と仰っ
た。私はあかはた紙上に中核派女性
活動家が掲載されたのは、決して「幅広い共闘への方針転換」などではなく、単
に「あかはた記者のレベルが低下
して中核派の正体さえ見抜けなかった」そして同様に「掲載記事チェックするあ
かはた編集部のレベルも低下して
記者同様に見抜けなかった」結果であると考える。従来日本共産党は、中核派な
ど過激派を「権力に養われて反対
運動に潜り込んだ挑発者」と、最大限の侮蔑的定義(むろん私はかくなる定義に
は反対で、彼等は単なる跳上がり
集団と捉えてきたが)をしてきた。常識的に考えれば、「挑発者と個別課題で共
闘」などあり得ない。もし共闘す
るなら、「彼等に対する従来的定義を改めた旨、説明責任を果たすべき」であ
る。私は(中核派掲載問題に対する
党指導部の現在の態度は)、「単なる説明責任の放棄(=自らのミスに対する頬
かむり)でしかない」と解釈して
おるが如何でしょうか?断じて「幅広い共闘への方針転換」などではあり得ない
のだ!
2) 原発問題
貴方もご指摘のように(そして私も昨年本欄に投稿したが)、日本共産党は従来
は「反原発」ではなく、「安全な
原発追究路線」だった。しかるに昨年の3.11以後は、従来の主張に頬かむり
して「脱原発路線」である。明ら
かな路線転換であるにもかかわらず、なんら方針転換に関する説明はない。少な
くとも国民に対しては、「従来の
路線から何故方針転換したか(例えば3.11の結果、安全な原発などあり得な
いと確信して方針転換したとか)
」説明責任を果たすべきである。もし「幅広く脱原発で共闘する」というのな
ら、従来「反科学主義」と罵倒して
きた広瀬隆氏ら「原発絶対反対論者」に対して、あるいは「敗北主義」と罵倒し
てきた故高木仁三郎氏ら(主とし
て旧社会党原水禁系の)「核兵器開発に繋がる原発絶対禁止論者」に対して、ど
う共闘していくのか?
以上の2点に関し、貴方は「共産党指導部の柔軟路線への方針転換」と肯定的に
捉えられているようだが、私は到
底肯定できない。少なくとも方針転換するのなら、「従来路線からの転換理由」
を国民に説明するのが、政党の責
務である。以上現在の日本共産党指導部の態度からは、「自分に都合の悪い過去
には頬かむりして、国民世論に迎
合追随して現政権非難の合唱に加われば支持は増える」という安易で無責任なも
のしか感じられない。もし日本共
産党指導部が、このような国民を舐めた態度を続けるなら、「来年の衆院選・参
院選・都議選3大トリプル選で惨
敗」という手痛いしっぺ返しを国民から受けることであろう。