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一般投稿欄

路線変更と冤罪について

2012/10/12 アルチザン

 私は単に菅井さんの言に反論したいが為に、投稿した訳ではありません。菅井さんはどちらかと云えば、日本共産党の最近の反原発運動について好意的に語られています。反原発運動は広く国民大多数の望む結果でありますし、極めて自然な行為でしょう。勿論、私も原発には反対です(3.11の事故以前から)。
極めて自然な発想からすれば、最終的におしましの付けられない物質や機器の有り様については容易に許容出来ないと思うのは誰しもでありますし、ましてチェルノブイリと同等でなくとも近い被害が現在も国民に降り注いで居るわけですから、一刻も早く取り除きたいと誰しも思っている訳です。
当然、私は日本共産党の最近の反原発運動に賛成こそすれ反対の立場には立ちません。反原発運動は納得のいくことですから。しかし、なぜに突然そのようなスタイルになったのでしょうか。私の認識に間違いがなければ、反原爆運動にしても、日本共産党は原爆についての評価が違って来ているはずです。しかもなし崩しに。(嘗て、私の故叔父(物理学者で日本共産党員)が、科学者であるに拘わらず、「ソ連の原発はきれいなのだ」と言っていたことを思い出して、そんなものなのかと考えていた時期がありました。)
菅井さん自身も先の投稿で、何某か訝っておられたと拝察しました。つまり日本共産党の原発についての党としての見解に、なし崩しの変化があるからです。この「なし崩し」の行為批判が、菅井さんにに対しての私の投稿になってしまった訳です。個人の変節ならいざしらず(これとて簡単に許せませんが)、公党が党としての意志を変えるときは、それまでの認識、思策について、確認し、日本共産党ならば唯物史観に則り明確な自己批判と、新たな思想哲学から発する新たな政策について、きちんと喧伝すべきであると考えるからです。残念ながら、日本共産党はこのことが、いつも実践出来ていません。唯一自己批判出来たのが「創共協定」位か(自身の不甲斐なさ故の当然のことであるが)。このことが一番の問題であると思っています。

この許せない「なし崩し」の行為をこれからも続けるのでしょうか。
小沢氏を取り巻く司法の有り様についても、過述しましたが、改めて記述したいと思います。これから陸山会事件の控訴審の判決がでます。恐らく控訴棄却と云う結論になるでしょう。
さて、日本共産党はこの日本を根底から揺るがしている司法汚染にたいして、どのような自己批判とコメントを発するのでしょうか。これは何度も申しあげますが、小沢氏だけの問題ではありません。私達個人が、司法によって「冤罪にされかねない」重要な問題なのです。
NET情報の中に、証拠書類がimg表示され、しかも一流の会計士がその取引とその書式の合否について詳しく分析し、金子の流れについての整合性についてふれ、犯罪の影すら無いことを解き明かしています。
このことに、日本共産党は一切触れることをせず、自身の調査が唯一無二の結論として、「政治とカネ」をして、小沢批判を赤旗誌上をもって繰り広げてきたことは、赤旗読者以外でも周知の事実です。最近では「政治とカネ」の“せ”の字も書かない程に、知らぬ顔を見せています。赤旗誌上で、かなりのスペースを割いて取り上げた「水谷建設献金」の件も、最近の種々の調査により、全くの作り話しになってきているのが判明しました。結果的に日本共産党は司法汚染に加担している疑いが濃厚になってきています。
 検察審査会の件もそうです。いかにも、日本共産党は検察審査会を正統な紛れもない存在として、赤旗誌上に記述してきました。これに拘わった検事連の悪行については赤旗誌上に一切の記述が見られません。
一体本当に民主主義の政党なのか疑ってしまいます。
この大きな二つの問題について、私は前回の投稿で触れてきました。

問題はこれからです。「小沢氏無罪」に対して、また「なし崩し」の行為をするのでしょうか。許されないことです。日本共産党の主張する小沢問題疑惑については、NET上では、証拠をみせて論破されています。
特捜検察を始めとする大司法汚染に対して、日本共産党は正確な論述を展開しなければならないし、そのせいでもたらされた「小沢問題」について、繰り広げた非・反社会性について自己批判する必要があります。もう「なし崩し」は許されません。「黙っていれば、そのうち皆んな忘れてくれるよ」ではいけません。

日本共産党が揺るぎない国民の信頼を得る為には、この問題を避けて通ることは出来ません。自分で蒔いた種は自分で刈り取らねばなりません。菅井さんの言に対して、申し上げたかったことはこのことで、過述の投稿では「なし崩し」の問題についてもっと細かく記述しておくべきでした。
この「なし崩し」をしている間は、日本共産党は大きな政党にはなれないと思っています。