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一般投稿欄

どこまで行っても平行線

2012/10/22 樹々の緑

 菅井さん、返答が遅れました。
 先の投稿で、「これでは、議論は永遠に平行線のままです。」と述べました が、善意に解釈すれば、菅井さんは、あなたに対して私やアルチザンさんや高額 所得者さんが指摘されていることを理解できないだけだ、ということになり、悪 意に解釈すれば、私などが何を問題としているのかを熟知しながら、ご自分の結 論だけを提示して指摘を躱している、ということになるでしょうね。

 あなたが「心変わりとしか言えない物」だとおっしゃることが、真実「心変わ りである」と言える根拠は、いま現在では示すことができない、というなら、あ なたが表明しているのは「希望」です。今後の事態の展開によって(「もう少し 事態が進行して、実践による検証が可能になる」)、その真否が判るというので しょうが、私がいいたいのは、「心変わり」したのならば、真っ先に従来の立場 を変更すると公然と表明し、変更を是とするに至った理由を述べ、自らに先行し て変更後の立場に立っていた者に対して、それなりの敬意を表わすのが人間とし て当然である、ということです。

 菅井さんは、ご自分が引用されたページのサンケイの記事中にさえ「中核派だ からといって排除していては、我が党の反原発運動自体が成り立たなくなる」と いう記載があることを指摘して、「これこそ、『我が党の…運動』の都合を基準 として事の是非を考える不誠実な態度ではないか」という趣旨を述べた(「運 動」というものは、それ自体の固有の課題ないし根拠と法則性を持っているわけ であって、「誰々の運動」というふうに、特定の団体や個人に帰属する形では存 在しにくいものだということは、菅井さんにもお分りですね?)私からの問いか けに対しては、何も答えてはおられませんね。

 このような誠実な対応をしないから、「普通の市民」から嫌われるのです。メ ディア関係者(レイバーネットジャパンは、決して「普通の市民」ではありませ ん。また、「赤旗」がそう報道していることがすべてそのとおり真実だとも限り ません)は、それでもわが国の報道の自由にとって大事だと考えるから(それこ そが、この問題に関する「運動固有の根拠と法則」です)、たたかってくれたの ではないでしょうか?

 「心変わり」でいえば、「組織論と運動論」欄の2006年8月9日付の私の投稿 をご覧いただければお分りになるように、日本共産党は、国際的な人権問題に関 する見解についても、何の断りもなしに、こっそりと「原則と例外とを入れ替え る」という荒技をやっています。しかも、当時私が、「これは見解の変更ではな いのか」と質問したときに、「何も見解を変更していない」と、書記局は返答し たわけです。当時の書記局長は、あなたが信頼してやまない志位和夫氏でした。
 幸福なことに、菅井さんはこうした経験をお持ちでないらしい。しかし、この 場に投稿するすべての方が平等な立場で参加できることを前提とすれば、ご自分 の結論は「単なる希望である」と言われた方が、より正確であるように思いま す。(10月22日記)