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一般投稿欄

改憲・国防軍創設阻止へ向けての国民連合結成を訴える―日本共産党への手紙と回答―

2013/3/28 中村大輔 60代 翻訳家

日本共産党中央委員会御中

1. 今朝の赤旗の記事「国防軍反対 憲法守ろう」の記事を読みました。
このままでは遅くない時期に安倍内閣は、維新の党をはじめとする前回の選挙で躍進し た右派と結託して、本当に自衛隊を国防軍に変え、憲法改悪に踏み出す現実的な可能性 があります。わたし は、こうした切迫感をひしひしと感じています。こうした事態を変えるには、共産党も 小異を捨てて大同に立ち、社民党などの憲法擁護を掲げる他の野党と手を結んで、この 際、「国防軍設置・憲法改悪反対国民連合(仮称)」という言わば統一戦線の結成を国 民各層・各組織に呼びかけるときではないでしょうか。正直に言わせてもらいますが、 まさか憲法が改悪されても共産党の議席が伸びれば良いなんて考えていませんよね。こ の危機的な事態を打開するには、民主連合政府の実現を目指すことも必要ですが、全国 民的な改憲・国防軍阻止の国民連合の結成を全国民に呼びかけるときは今以外にないの ではないでしょうか。またこの運動が実を結べば、民主連合政権に至る道も開けると思 います。貴党の決断を強く望みます。

2.先ほどと同様のメールを社会民主党に送りました。その中で書き足したことを述べ ます。

 安倍内閣は、私の考えでは、参議院選挙で勝利し、その結果改憲派が圧倒的多数(3分 の2を裕に越える多数)を獲得したならば、改憲・国防軍創設の道筋を付けるでしょう 。そうすると次回の参議院選挙の争点は、当然、改憲賛成か反対か、自衛隊を国防軍に 変えるか否か、になると思います。ですから、憲法擁護を政策として掲げる政党は大同 団結して何としても改憲派連合(自公・民主・維新など)を敗北させなければなりませ ん。もしそれに失敗したら、彼らはまっしぐらに改憲に進むでしょう。それは絶対に許 してはいけません。

 貴党は戦後一貫して憲法擁護を掲げてきた政党です。そうした基本姿勢に賛同して貴党 にこれまで投票してきた多数の国民が背後にいることを決して忘れないでください。で すから、もし今後、憲法改悪を許し、国防軍創設の事態を作り出されたら、その責任の 一端を貴党は負わなくてはならなくなることをお忘れにならないでください。

 まずやるべきことは、私の考えでは、来る参議院選挙で、改憲派を敗北させるために、 憲法擁護を党是に掲げる政党に参議院選挙で選挙協力さらには政党連合(国会内で同じ 会派)を結成して勝利し、改憲の流れを逆方向に押し返すことが必要です。それにはま ず貴党と社民党が話し合い、改憲阻止政党連合の結成に向けて旗印を掲げることです。 そうしてから、憲法擁護をかかげるか安倍政権の政策に反対する他の政党に呼びかける のがよろしいのではないでしょうか。参議院選挙まで時間はあまりありません。貴党が 決断されることを強く希望・期待しております。

3. 自公や維新の会、民主党は基本的に改憲勢力だと思いますので、彼らの見解は改 めて参照しませんでしたが、「みどりの風」と「生活の党」は改憲勢力ではないと思い 、この2つの党の現行憲法に関する考え方や態度を調べて見ました。
 「みどりの風」には綱領に、自衛隊の国民救援活動を評価する主張はあるものの、そ の軍事的な性格に関する政策や見解がなく、さらには現行憲法に対する評価も綱領・政 策に掲げておりません。
 わたしは、この点をファックスで質問しましたが、女性議員が多い政党なので、いまだ 練り上げられていないようです。貴党か らの働きかけることも有効ではないでしょうか。
 「生活の党」のホームページには、小沢代表の憲法論がビデオで聞くことができ、質 疑応答を除いた講演内容は活字となっています(http://www.youtube.com/watch?v=sPxIrTHfD8M)。まず、小沢氏のこの憲法論に対する貴党の見解をお聞きしたいと思います 。志位委員長見解でも出していただければありがたいです。というのは、小沢氏の立場 は微妙で、彼の言葉を使えば、従来からの護憲・改憲勢力の対立と一線を画しながらも 、安倍首相や 石原氏の改憲、すなわち天皇を国家元首にするとか、自衛隊を海外派兵できるようにす るとかの改憲には基本的に反対で、そもそも96条を改正して憲法を何でもいつでも改 正できるようにすることには反対であり、現行憲法の4原則は維持することが望ましい との見解は、護憲の立場とも受け取られるが、現行憲法にも実態とそぐわないところも あるので、そういう点は変える必要があと言う考えもあるようで、どうもどういう考え なのか捉えがたいというのが本当のところである。ただし、質疑応答を聞くと、自分は 改憲派ではないように思っているようである。
いずれにせよ、貴党は「生活の党」の小沢代表と膝を突き合わせて安倍首相の現行憲法 、特に九条の改正と国防軍の創設に対する反対で共同歩調を取ることを提案してはいか がでしょうか。参議院選まえ3~4ヶ月の今こそ、改憲勢力と護憲勢力を明確に色分け すべき時ではないでしょうか。

2013年3月25日

日本共産党の回答

中村大輔様
メールありがとうございました。
 条件や意思のある政党があれば、私たちは当然積極的に協議します。しかし、残念な がら、日本共産党と「手を結ぼう」という政党は存在しません。
 社民党はすでに、日本共産党を排除して民主党や生活の党などに選挙協力を呼びかけ ていることが、NHKニュースなどでも報じられています。
2013年3月28日