およそ3ヶ月後に「参院選」と言われており、「アベノミクス」とか言う4年前とは真逆の自民党政権に戻って4ヶ月、何ら対抗勢力の雄たけびも聞こえぬまま、選挙はどう成るのでしょうか?!(以下、僕の『ツイート』を照会しつつの、雑感です。)
①伊藤律「スパイ」問題・・・・・
については、僕は論評できる立場に全くありませんが、1930年代の激動期を思う時、”戦争(第二次大戦)と革命(裏切られたロシア革命)”の中ででうごめき錯綜していた左・右の人間の醜さ、弱さを思い知るようだ。
我が「アンガージュマン作家=A.ジッド」にとっても重要な時期、サルトルをして「1930年代のフランスにとって、アンドレ・ジッドなくしては語れない」と言わしめた時代だが、久しぶりに昭和26年4月号の文芸雑誌『改造』(臼井吉見編集)の『ジイド特集』を開き、「アンドレ・ジイド年譜」を見ると、ほんの少しは当時の仏の政治・社会状況が浮かび上がる。1930年=ジッドは既に61歳、~1940年=71歳、もう体力も気力も失せてきてる今の我が年齢な故に、改めて敬服したい。死亡時は82歳。
<ジッド:約10年間の主な政治的社会的発言・行動>
*1927年・・・前年のコンゴ旅行帰国で、『コンゴ旅行記』(田村・注。フランスの植民地批判)。
*1928年・・・『チャド湖より還る』
*1930年・・・『ルデュロオ事件・付録』『ポワティエ不法監禁事件』
*1933年・・・3月、パリに於ける反ナチス連盟にて講演す。
『N・R・F』誌5月号に『草紙』を発表し、キリスト教及び資本主義を共産主義と比較して批判す。
*1934年・・・8月17日より31日に亙りてモスコーに於て行われたるソヴィエト作家大会に於て、ジイドのメッセージ朗読さる。
*1935年・・・3月『真理同盟』(「ジイドと現代」なる題目の討論会を開く。
『文化擁護国際作家会議』(6月21日~26日)にて『文化の擁護』演説す。<田村・注。世界の有名作家約250人がパリに集結の重要な、『反戦・反ファシズムと文化の擁護及び創造を目指して』の白熱した報告と討論。ソ連(スターリン)擁護派と左翼反対派?(トロッキーら)擁護派の両派を参加させたジッドが主催の中心。発言の記録集が法政大学出版局より既刊。>
『ソヴィエット青年に与ふ』(『コミューヌ』誌12月号に発表)
*1936年・・・3月『真理同盟』「エチオピア戦争」を議題にして討論会を開く。
6月、瀕死のゴルキーを見舞ふ為又ソヴィエット作家大会へ出席する為モスコーへ赴く。7月帰仏。<田村・注。「赤の広場」でスターリンと並んで演説する写真有り。また、同行のウジューヌ・ダビ急死、毒殺との噂あり。>
『U・R・S・Sより還る』(スターリン独裁政治下のソヴィエット一面に対する非難ありし為、ソヴィエット政府機関誌『プラウダ』に反ぱく文掲げらる。仏国に於いても我国に於いても囂々たる議論起る。)
*1937年・・・6月、『U・R・S・S旅行記加筆』(N・R・F版)
11月、ジイドら、ヴァレンシャ政府に2名の弁護士の釈放を要請す。
*1938年・・・『ユダヤ人セリーヌとマリタン』『ジェフ・ラスト』(「N・R・F」誌4月号に発表)
*1940年・・・春パリ陥落。ジイド都落ち。
◆【スターリン「大粛清」 日本人犠牲、新たに5人判明】産経S(4月18日)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130418-00000110-san-eurp … ※あの「裏切られた革命」を想う時、『Dr.ジバゴ』の痛切な歌を聴こう⇒【La chanson deLara ララの歌】http://www.youtube.com/watch?v=I7R-yEyjVic …
◆【「日本の黒い霧」スパイ説に断り書き 伊藤律遺族「文春側の訂正」】東京新聞(4月21日・朝刊)http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013042102000121.html … ※名誉回復への『文春』英断。”特高内での捜査幹部が語った議事録”、”伊藤スパイ説は「共産党の内部対立をあおるため当局が仕組んだ」との見方”!
②小沢一郎の政治理念・・・・・
◆【2013/04/05 小沢一郎代表と堀茂樹教授のちょっと硬派な対談①】http://www.youtube.com/watch?v=Dm-JbuZJMaU …/【 同上 対談②】 http://www.youtube.com/watch?v=sYg43dU7pxI … ※とても良い対談だった。この国の政治風土の闇を参院選勝利で破ろう!
◆「自立と共生」願う『生活の党』小沢氏の理念! この国の右も左も”国のあり方”について誠実で真剣な議論ができない。仏革命もレジスタンスも”共通の愛国”のテーマ持つ仏は、右派系アリディでさえ革命讃歌を唄う⇒http://www.youtube.com/watch?v=_2LnJ5s2H30 …
◆(続)フランスと我が国との精神文化の大違いを、シャンソン(歌手)を通して”国を愛する”彼我の思いの差。J.アリディだけでなく、ミシェル・サルドー(政治的には右派系)の力強い歌唱『人民の意思で!』(映画『レ・ミゼラブル』フランス革命讃歌)http://www.youtube.com/watch?v=wMj6jBE8HcY …