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橋下騒動の陰の安倍晋三暗躍、教科書会社を恫喝

2013/6/1 櫻井智志

 天木直人氏は、ブログで「この期に及んでも教科書検定で圧力をかけていた安倍自民党政権」と題する文章を掲載している。

 最初に原文をお読み下さい。

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 歴史認識や慰安婦問題がこれほど大きな国際問題になったと言うのに、 この期に及んでもまだ教科書検定で圧力をかけ続けているとすれば、 とんでもないことではないか。
 そう教えてくれる記事をきょう5月30日の朝日新聞に見つけた。
 岡雄一郎記者の署名記事であるその記事の要旨はこうだ。
 教科書検定の見直しを検討している自民党の部会が5月28日、 教科書出版会社の社長らから編集方針などを聴取した。
 その部会は、自民党の国会議員が約45人も出席し、東京書籍、 実教出版、教育出版の社長や編集責任者を前にして、 部会主査の萩生田一衆院議員の次の挨拶から始まった。
 「教育基本法や学習指導要領が変わり、強化書の記述が変わると期待 したが、そうなっていない。より良い教科書をつくるために考えを 聞かせていただきたい」
 その後1時間20分に及び非公開の部会が続き、教科書の記述内容を めぐり、南京事件や慰安婦問題などの質疑が続いた。
 部会が特に問題視するのは、日中戦争や太平洋戦争などをめぐる 「自虐史観」と呼ぶ記述である。
 部会は、参院選前に中間報告をまとめ安倍首相に提出する予定。 各教育委員会による教科書の選択や、検定委員の選び方にも言及すると 見られる。
 以上がこの朝日の記事の要旨であるが、それが事実なら驚くべき圧力だ。 教育に関する政治介入だ。
 私がもっと驚いたのは、この部会が橋下発言が大騒ぎになった後の 5月28日に行なわれていたという厚顔無恥ぶりだ。
 橋下氏一人を総攻撃する裏で、このような深刻な教育干渉が平然と 行われていたのだ。
 しかもこの部会は、4月に安倍首相が国会で「検定基準に教育基本法 の精神が生かされていない」などと答弁し、制度の見直しを示唆した後に 設けられたという。
 野党議員は選挙対策に奔走するのではなく、いまこそ橋下問題総括の 緊急国会審議を求めるべきだ。
 そしてそこで安倍首相の責任を問わなければいけない。
 それこそが橋下発言問題の最善の解決策であり、最善の選挙対策である。

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 南こうせつの日比谷野音コンサートでサプライズと銘打って場違いステージに現れた安倍は、「あのすばらしい愛をもう一度』を南がリードして大合唱させた。日本フォークの開拓者達が聴いたら激怒するようなシーンである。日比谷野音はフォークソングの黎明期の殿堂だったし、反戦運動集会、労働組合集会にとっても、歴史ある野外の施設であった。

 けじめも見境もなく人気取りのためなら、何処でも行って何でも話す安倍晋三は、軽々と軽薄短小の言葉だけの美辞麗句を並べ立て、国内の提灯持ちのマスコミは別として、心ある報道人や海外の報道担当者は、橋下大阪市長、安倍晋三総理、猪瀬直樹都知事と軽薄内容空白三人組をまともな政治家として考えていないことが、海外報道から伝わってくる。

 安倍は政治と人気取りと勘違いしているようだ。第一次内閣でもNHKに報道弾圧をおこなった。教科書対策でつぎつぎに弾圧をかけると、日本の教育はまちがいなく社会認識、歴史認識、自然認識のゆがんだ子どもたちを育てていく。それが物言わぬ奴隷的な国民形成になることの危険性は、間違いない。