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参院選目標9議席のために、日本ファッシズムの再来を見逃してしまう

2013/6/12 町の灯

町の灯です。鈴木さま、ありがとうございます。
 現在の焦点となっている憲法改悪、原発再稼動、沖縄基地問題・・、こうした ことを権力づくでやろうとしている安倍自民、公明、維新みんな、今回は122議 席改選となっていますが、票読み段階ではすでに自民だけで70をオーバーする、 とも見られています。
 そうなれば、公・維新(凋落)も不要で自民だけで過半数をとることもあり得 る状況です。
 ますますアベクロミクスのやりたい放題になり、国債株暴落のより濃ゆい可能 性を孕んだまま、これを乗り切るために改憲・天皇元首の名による国防軍を駆使 した非常時大権の発動、トルコではないけれど暴力的弾圧を通して、軍国主義日 本の再来も決して誇張ではなくなります。戦犯岸の「汚名」を引き継ぎ返上した く登場した安倍は、富裕層、支配層の階級的使命を自覚して、何としてもこれを やり抜こうとしています。
 かつて悲惨な敗戦を経験した私たちだから、戦後日本を軍国主義から決別し、 平和民主の平等社会を目指したにもかかわらず、日本の護憲運動は、多々ミス リードで機会を失ってきた。

 今回のこの本当に歴史の暗黒への転換があり得る事態に際し、共産党は、自党 の議席増、しかもたった9議席目標という、ことに目をエリザベ ス(ケガをし たペットの首を固定化する)状態にしている。国民の危機感を共有していない。 国民から浮いている。これではますます支持率も落ちていくのみだ。今や2・8か ら2%へと沈んでいる(朝日)。 
 現下の日本の危機を本当に恐ろしいとみている良識ある国民は、こうした体た らくの共産党ではだめだ、と見放しているが、さりとて当てがあるわけではな い。ひたすら大きな国民運動統一戦線を待望するのみだ。第1次安保のような十 重二十重の包囲デモ、運動をつくっていくしか打開の道はない。アベ自民を引き づり下すためには、広く大きな運動以外にはないことをまた困難な歴史は教えて きたはずだ。