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原仙作さんへの若干の異論

2014/1/29 町の灯

町の灯です。
 原さんの細川か宇都宮かという選択に関して、都知事戦の争点・「脱原発」の有効性だけを見れば原見解は説得力を持っていると感じます。
 しかし、現段階の日本の都知事戦ということをテーマにすれば、原展開に尽きることではないな、と思う次第です。

 世界大戦への波及もあり得るような日中間、とりわけ日本のファッシスト安倍政権の軍事、経済の政治をどうするのか、がまず問われなければならない、ということです。
 都の有権者は愚昧ではありません。この日中韓米北朝鮮の対立危機を敏感に感じているから、全国の自民公安倍政権の支持率が下がらないのと同じです。都民も国民なのです。

 というのは、かかる危機対処を細川、宇都宮の争点がホカシているから、そんな風に事態を矮小化していては、対処できない、と多分考えてると思います。当然です。真正面から危機に対処してほしい、そのためには自公・舛添らの軍国主義化の方が、はっきりしてる、強い姿勢が見える、と考えていると思います。東京都民だから都のことだけを考えてるわけはないでしょう。

 こういう都民=国民の内面に迫り、応える方針をつくらない限り、強硬中国政府に処する権力者の圧政姿勢を「国家のため」だと支持する側に回ってしまうと思います。細川=小泉、宇都宮双方、煽動されてきた国民?都民の反中ナショナリズムとズレてます。脱原発とからませてこの軍国主義化に反対することを明らかにすることがなければ、ダメでしょうね。

 諸状況をはっきり訴え、これに対する方策を提示するのが、指導者たらんとするものには要求されましょう。事態を隠したり、小さく見せたり、見えないようにしたりしていては、都民の要請に応えたことになりません。何も変わりません。都民(=国民)だからこれだ、と決めつけたり、脱原発しかも具体的過程が見えないことだけを言っていても有効ではないと思います。事態の大中小の構造を国民注視の中にはっきりさせることが肝要だと思いますよ。