1 都知事選
雑誌『世界』を読まなくなって久しい。
4月号で、「対談 河合弘之×海渡雄一 都知事選後の脱原発運動をめぐっ
て」を店頭で見かけ購入して、ずっと読んだ。2人の弁護士は、反原発運動の牽
引者の重責をになってこられた。今回、河合氏は細川陣営に、海藤氏は宇都宮陣
営に入った。一読して、河合氏は細川陣営の選対とは切り離された地点にいて、
つらい思いをしたことがわかる。今となれば、宇都宮氏が第二位で健闘がそれな
りに到達したが、細川氏はスローペースで支持する保守良識派ははらはらしなが
ら見ていたのではないか。対談を読むと、宇都宮氏と細川氏の一本化は、細川氏
自身に全くその気がなく無理だったことがわかる。ただ、細川氏や小泉氏の反原
発発言が保守陣営で反原発を公然と言える素地を作ったことがわかる。詳細はぜ
ひ図書館などで読むと参考となる。いま海藤氏と河合氏は、ふたたび連携しあっ
て反原発運動に取り組んでいる。
なお、これは公的な場で聴いたので問題はないと思うが、海藤弁護士は社民党
の論客福島瑞穂さんの夫である。別姓のままか、戸籍とは無縁なのかそこまでは
知らないので立ち入らない。社民党代表だった頃に、明治公園や代々木公園の反
原発運動集会に行くと、政党では社民党の宣伝カーに乗り、福島さんが毅然と反
原発を主張していた場面に何度か出くわした。
日本共産党は、吉良よし子さんが個人として反原発再稼働反対要請行動に参加
していた頃から、社民党は福島代表のもとに地道な反原発運動を側面から援助し
ていた。日本共産党は最近必ず笠井亮さんが付きそうようにして、吉良よし子さ
んのシュプレヒコールと連動していたが、反原発運動に当初原子力平和利用理論
で、目の前の福島原 発に機敏な反応はできていなかった。すべてを整合的論理
的にはじめから一貫して取り組み続けてきた、という言い方は日本共産党を支持
する者の目から見ても事実と異なった印象をもたせる。大衆運動や市民運動の自
立性や自主性を理解せず、いつでも日本共産党が支持を与えられない運動は間
違っている、という発想と主張は、決して日本共産党によい効果はもたらさな
い。
2 石川県知事選
しかし、常に地道に実践し続ける日本共産党員は全国津々浦々にいる。石川県
知事選に出馬した木村よしのぶ氏の運動を追い続けてフェィスブックのページ
『国民的共同をめざして』(支持者3月16日現在739人)で応援しつづけて
きた。相手候補は自公民社の相乗り大所帯。木村氏の当落は今夜移行に判明す
る。私は当落以上に得票数得票率投票率に注目している。
石川県を縦断し続ける。県内の多くの人々と握手。庶民の心と添い続ける。権
力や財界とではなく民衆と弱者の側に立つ。木村よしのぶ氏はきょうまで闘い続
けてきた。明日の石川のために明日をになう石川の子どもたちのために。多勢に
無勢。それでも歴史は少数派から真実が誕生した事実の連続だ。
石川県から全国へ。少 数派が堂々と闘い共産党以外の全政党を震撼させてい
る。木村よしのぶ氏をを見つめよう。石川県知事選挙を見守ろう。木村よしのぶ
と石川県の勇気あるひとたちへ全国つつうらうらからエールを送り続けよう。石
川県の趨勢は 京都府知事選にすぐに直結する。
3 安倍政権
見せかけだれけの虚勢をはって、米中韓とうまくいっていなかった安倍総理
は、ロシアと緊密な関係をもとうとしていた。しかし、ウクライナのクリミア情
勢で、安倍はプーチンを裏切った格好になって、ロシアを批判する船にのりこん
でロシア批判にまわった。それでプーチンは激怒。日露関係は一気に険悪となっ
た。安倍は、世界中で孤立。そこでやむなく韓国やアメリカに強がって河野発言
を見直しと言いつづけていたのを、一気に折れて、見直しはしないと変えた。
こんなことをやっているから、安倍外交はおろか日本国の外交方針が、米中韓
ロシアなど世界中から「こんなにいいかげんにころころ変えたり、つまらぬ我を
張って意固地になるのか」と呆れられている。国内で は虚勢をはるが、もう安
倍政権は国際的信用など皆無である。