HPうず潮(http://kenritousou.jp/)の共産党に関する意見や大衆組織破壊の内
容を読みました。
共産党が意見の異なる大衆組織をどの様に崩壊させていったかは、このHPを読
んで見れば、詳細に理解できると思います。
共産党が意見の異なる共産党員を放逐し、その上全労連と神奈川労連・弁護士
(自由法曹団・労働弁護団)などを使って、神奈川の反合権利闘争の中で構築さ
れてきた大衆組織から脱退させ、それを破壊し、神奈川争議団共闘会議を壊滅さ
せたことは重大な責任問題です。
表題の「党勢拡大は賽の河原の石積み」は、うず潮の投稿欄にKH名義で投稿され
ている共産党の党勢拡大運動に対する批判に関する意見についてです。
私はこの投稿について同感の意を表します。
本日(2014/05/27)の赤旗にも「党創立92周年・いっせい地方選挙勝利をめざす躍
進月間」の中で「躍進月間」推進本部は「月間」型の指導と活動―日々変化をつ
くり集中して目標をやりとげるとしています。
その中でこの活動について、「長期に間にわたり延々と続ける事は出来ませ
ん」。だから「月間」なのです。力を集中して求められている課題を一気にやり
上げる。―「革命」をめざす党の神髄がここで試され、鍛えられます。と述べて
います。
しかし幹部会は現状を『――大会決定「3文献」を届けた党員は73・9%、読了
は決議36・6%、報告31・9%、結語32・7%である。大会決定を討議し
た支部は74・2%、2010年代の中長期の党建設の「目標と計画」を具体化
した支部が14・2%、いっせい地方選挙までの短期の党建設の「目標と計画」
を具体化した支部が17・0%である。
――党勢拡大では、「持続的な前進を」という党大会のよびかけにこたえた、先
駆的経験が全国各地に生まれているが、全党的には前進の流れが中断し、後退す
るという重大な事態となっている。
党員拡大は、大会後の3カ月で、1848人の新入党員を迎えたが、離党・死
亡などでの減少を上回ることができず、党大会現勢比で99・6%となっている。
「しんぶん赤旗」読者拡大は、先進的党員や党組織の奮闘があったが、全党的
には、大会後の3カ月間、連続後退となり、日刊紙、日曜版とも党大会比97・
2%に後退した。前回いっせい地方選時比は日刊紙89・6%、日曜版87・
1%である。』
と明らかにしています。
しかしこれは現状を述べているだけであり、なぜそうなっているのかは、全く
分析せずに、唯々減っていると述べているだけです。
そして「躍進月間」を設けたのだから、党員はこれに呼応して拡大を行えと叱咤
しているのです。
この現状から、「躍進月間」の設定そのものが異常なのではないのでしょうか。
党員は高齢化し、党員を拡大しても離党者と死亡者がそれを上回り減少してい
く。赤旗本誌も日曜版も拡大はしても減紙がそれを上回る。この現状は賽の河原
の石積みの様な状況と言えます。
幹部会は、党員の減少や赤旗本誌や日曜版の減紙の原因を全く分析しておりませ
ん。なぜ党員が減少したのか、青年がなぜ入ってこないのか、赤旗の減少の原因
は何か、労働運動や大衆運動はどうなっているのか、客観的に分析し、その原因
を明らかにし、それをどう克服するのか具体的な方針は全く見当たりません。
科学的社会主義の理論に基づいて、その要因をなぜ客観的に分析をしなければ指
導部とは言えないのではないでしょうか。
現在党勢拡大運動はと止まりの無い運動となり、党員は疲弊しているなかで、ま
た拡大かとつぶやいています。
長期的には延々と続けられないといいながら、この拡大運動は長期にわたって
延々と続けられています。「革命」の神髄だとしてこの月間を規定して党員に対
して義務化するこの精神主義的な発破の指導は許されるものではないでしょう。