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オキュパイ・セントラルに想う

2014/10/1 アクション仮面

志位氏はICAPPへの参加を「野党外交」と称して「右派から左派まで一致できる提案をした」と胸を張る。どうやら、共産党の階級闘争史観は、明らかに、蝕の時代に入ったようだ。思うに平板な国際協調主義に転落したのである。
共産党は中国が民主化して複数政党制に移行する可能性、北朝鮮が崩壊するというシナリオを想定していない。それは想像力の貧困であり、非弁証法的な「固定した見方」ではないのか。東アジア共同体(論)の根底には、中国は共産主義を目指しているという勝手で皮相な思い込みとリンクしている。だが、中国が目指しているのは小康社会(社会保障なしの所得向上)であって共産主義でないということも分からないとは、不破氏は資料もろくに読めないら しい。プーチンにそそのかされて中国はBRICS銀行を立ち上げたが、中国の過去を見れば開発独裁国に融資をし、融資先のコミュニティーを破壊するだろう。科学的社会主義の創始者たちは「意識を変えろという要求は現状追認に行きつく」と有名な言葉を残した。
実際に害悪を及ぼしているのは、中国美化論ではネトウヨによる「共産党は中国の手下」という中傷を批判し切れないということだ。ネトウヨは香港の民主化デモを支持するくらい「賢く」ないだろう。北東アジアから民主化勢力・政党が消えてしまったとすれば恐ろしいことだ。