いつもかかさぬアップデートと、真摯な議論を続ける努力に敬意を表します。自分の立場は、党員ではなく、1支持者にすぎず、またすでに日本を離れおよそ4年となっているので、この投稿は、はなはだ当事者性を欠くものとも思えますが、5月1日からは”半票”(比例区のみ)の投票権が発生することもあり、書かせていただきます。
さて、タケルさんとの暫定連合政権論にかかる議論で、「さざ波通信」11号は、民主党と組んでも何のメリットもないばかりか、旧社会党のように自らのよってたつ足場を切り崩し、ひいては瓦解してくと、暫定連合政権論を厳しく批判されています。現在の自公連立政権が滞貨一掃のごとく、悪法を次々と通過させていくのを、ただ手をくわえてみているだけしかできないのは歯がゆいばかりです。しかし、改憲論、君が代日の丸法制化の点でも、人々の中で、実感が湧いていないのは反対勢力だけの問題だけでなく、体制派の側もこの空洞感を感じ取っているからこそ、今のうちに形だけでも整えてしまおうと躍起になっているのではないでしょうか。ましてや年金健保介護保険といった社会保険制度は風前の灯火です。
ある意味社会党のなき現在、2ー3割といわれる左翼ばねはもうこれまでの躍進でとりつくしてしまったといえるでしょう。大胆にこれからの転機を、生活する側から切り開いて行くとき、共産党が自らの立場を崩す必要はありませんが、大きく開かれて変わって行くといった実像を広く示していく必要があると思います。たしかに、情勢は先の参議院選挙直後と大きく変わり、自公連立となり、民主党はいよいよ精細を欠いています。連合の相手には役不足でしょう。
しかし通信11号の論調は、なぜかこの大変革期にせっかくこれまできずいた陣地を死守すべく、守りに入った議論のようにも聞こえるのです。5ー10%の陣地を今後何十年か守ってみても、革命はおろか改革にもおぼつかないような気がしてなりません。これでは今必死になって生活している人々に訴える力を持ちません。ちょっと極端に聞こえるかもしれませんが、5%で孤高の前衛を守るより、社民主義でも30%をねらって欲しいと思うのですが。そのほうが、よっぽど緊急の課題をかたずけて行けるのではないかと思うのですが、いかがでしょう。
皆さんの批判をお待ちしています。