「さざ波通信」の配信、ありがとう。がんばってるんですね。69年に除名された元党員としてなにやらなつかしく、ささやかながらエールを送りたいと思います。人間の尊厳にかかわる叫び声が読み取れるからです。しかし残念ながら、今の党中央への批判が私とは逆の方角からです。冷戦崩壊とともに、革命と戦争の世紀は終わりました。社会主義・共産主義にはどこか根本的な無理があったのだと思います(ポパーやアレントの言う通り)。55年体制としてあった保革のイデオロギー対立を脱し、国民の選択肢も狭まったことを基盤に、政権選択が直接的である小選挙区制を導入したことは正しかったと思います。(このことは、やはり離党された名大の後房雄氏の言うとおりです。)萩原氏へのあなた方の批判にもかかわらず、むしろあなた方の方が現実というものを見ておらず、また大きなところで政治路線があいまい、かつ鈍感なのではないでしょうか。綱領改正を迫られている党中央の苦悩も実はここにあるのだと思います。ぜひゆっくり会って話したいものです。