みなさまこんにちは。自称「保守層」の地域経済分科会です。みなさまへのレスもかねて愚見を述べたいと存じます。
民主党支持者さまへ。
日本共産党への批判の方向が逆と言うのはそういう面もあると私も愚考致します。ただ、それはむしろ、政治面とか、死刑制度とか日の丸君が代とか、さほど経済に直結してこない部分だと私は愚考致します。これらの点では、あまり「革新色」を出すと、いけません。また体制を共産主義にする、というのもいけません。日本共産党中央の資本主義の枠内での改革と言うほうが良いでしょう。
ただし、小選挙区には反対です。また冷戦後南北の経済格差、また先進国内部でも貧富の格差が拡大しています。これはグローバリゼーションの必然の結果である事は近代経済学の教科書を読んでいてさえも分かる事です。(要素価格均等化定理や資本移動の理論を注意深く観察すれば)
そうなれば、むしろ来る世紀は階級間の対立が激化する時代であります。しかも単純に資本家vs労働者だけでなく、国内の地域によっても。業種によっても。小選挙区ではこうしたバラバラになった民意をくみ上げるのは不可能に近いと愚考致します。
アメリカは小選挙区の先輩国家ですが、96年の投票率は5割を切り、日本より酷い。二大政党制は機能不全に陥っている事を示しています。
日和見主義さまへ。
天皇制ですが、別になんとも国民は思ってないでしょう。ただ、「昭和の日」はちと違和感を覚えます。基本的に私は保守ですから、「天皇陛下」とお呼びしていますが、昭和の日は違和感を感じる。森総理発言もおかしい。象徴としての天皇を敬愛していると言うのが殆どの国民の傾向でしょう。
日本共産党は、むしろ、階級対立激化で折角自民から離れつつある「保守層」(いわゆる資本家というよりは、私のようにの大多数と同じような死刑制度、少年法、日の丸君が代、天皇制への考えを持っている多くの国民サラリーマンとか、中小企業者、農業の人など)を、むざむざ天皇制反対を前面に出す事で逃す愚は犯すべきではないと愚考致します。
神楽坂紅梅様へ。
私は、革命などできるわけがないし、すべきでないと思います。しかし、貧富の差が大きく拡大し、案外人権とか社会開発の問題も進展が遅い今、日本共産党の役割は大きいと思います。
今の日本経済の問題点は、やはり、集権的財政システム、そして不透明な裁量行政でしょう。そして、セイフティーネットがごしゃごしゃいじられて不安を呼び起こしている。
反面、新自由主義者のようになんでもかんでも、規制緩和すればいいというものではありません。市場経済化を進めれば進めるほど実は行政需要が拡大するのは、前に申し上げた愚見「財政再建・構造改革論の民主党は推せない!」に述べてあります。例えば介護保険などというのは、昔市場経済ができる前ならたとえ高齢化が進んでも誰も考え付かなかったでしょう。
一つのヒントとして例えば内橋克人氏のような路線も考えられるでしょう。官僚や企業から市民に少し権限を返してもらう、そういう市場経済の改革の
方向があり得るでしょう。これは他の党ではできないと愚考いたします。
で、結局なにを申し上げたいかというと、いわば真の意味で市民に経済を取り戻すような形での経済改革を堂々と掲げて他党と差別化することで、
日本共産党は多くの「保守層」を取りこみ、伸びて行くべきだということです。そして、天皇制とか、国旗国家とか、少年法などで「革新色」を出してはいけません。それは「保守層」の反発を招きますから。下手をすればヒトラーのようなファッショに人々を追い立てかねないですから。