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つらいなぁ~

2000/6/25 石原次郎、50代、会社員

 「さざ波通信」を関心を持って読んでいます。
 ここに出てくるさまざまな話、特に各級機関の対応のまずさはここの話とまったく同じで、やり場のない思いを持ちます。
 社会を変えていこうという意欲に満ち満ちていることが、単純な「集中」に結びついていることは、残念なことです。
 社会を変えていくということは、それを自覚している一人一人にとって、自分の置かれた地域や経営からの生きた課題の発掘と解決に全力をあげるとと切り離しては考えられません。歴史や社会の趨勢をにらみながら、この人に、あの人に、何を話そうか真剣に追求しなければなりません。また、人の積極性を引き出すさまざまな活動に知恵と力を尽くさねばなりません。膨大な知恵と工夫と時間が、そして広い連帯の輪が必要です。
 一般的にはそうした議論は聞いてもらえますが、さてやろうとなれば、まったく話は通じないのです。選挙の票読みと赤旗の部数がすべて。その地域の労働者の具体的な問題とはあまりに遠い「全国課題」のビラをまいて、「やった、やった」では釈然としないのも当たり前。
 県委員会に言ったことがあるのです。大企業の職場でQC発表会や改善発表会をやっているように、県でも政策発表会でもやって基礎組織の理論的・政策的力量の向上をやったらどうだと。けんもほろろだったね。要するに基礎組織は赤旗拡大と票読み、ビラ配りを真面目にやっておればよいというものでしょう。
 そうした身近な問題にさえ目を向けない党員が、上級に忠実であることは論を待ちません。文書能力も育たず、災害時や問題が高じてから役所に出す「申入書」も、小学生の作文並みなのです。これでは本人は頑張っているつもりでも、相手は腹の中で笑っているでしょう。
 一人一人の党員や支持者にとって、全国的・全分野的な判断を下せる資料など、誰も持ち合わせていない。また、その知識も暇もない。いきおい、その意見は一面的にならざるをえない。しかし、それをもってそれを批判し合ったり、つぶしたりするのはやめよう。
 それにしても、党中央の自衛隊や皇族に対する姿勢は心配である。私が考えていたのは、共産党が真面目な活動を通じて国民的な支持を拡大し、米日支配者からの譲歩を勝ち取ることであった。まさに力の闘いである。ところがどっこい、共産党の勢力は一進一退。まぁ、低空飛行ってやつでしょうか。そんな時にひょっとして「連立」政権にありつけるかもしれなくなってきた。こちらから譲りはじめて、いろんなことを始めた。皇太后の死まで屁理屈をつけて哀悼の意を表した。残念を通り越して心配である。未来へのヒントは共産党中央に、県委員会に、ましてや地区委員会にあるわけではないのです。
 では、そのヒントはどこにあるか。それは、人々の汗と涙とそれを受け取る大地にあると思うのです。ですから、共産党に満身の信頼を寄せている人も、心配し批判しながら何とかしたいと願っている人も、共産党への期待を捨てても国民の幸せを願っている人も、身近な課題・問題・話題を大事にして、それをバネに、頑張って欲しいと思います。もちろん、共産党にも種々働きかけていきたいものです。
 まぁ、なんにしても、つらいところだねぇ。