極めて厳しい選挙結果が出ました。26日付け「しんぶん赤旗」紙面を読みますと、TVインタビュー同様、この事態の要因を、もっぱら異常な反共謀略宣伝に帰しているようです。得票数・得票率から見た、有権者の投票行動の詳細な分析は、この方面に詳しい方におまかせしましょう。
しかしながら、最も肝心な点は、この選挙期間中におこなわれた、不破氏の自衛隊出動容認・象徴天皇制支持発言でありましょう。その有害性は、単に、党員や後援会員・党支持者に混乱や失望を与えたにとどまらず、憲法の平和的民主的条項の蹂躙を誘導する格好の言質・条件を改憲勢力に与えたという点にこそあります。
安保と自衛隊の前に一度は頭を垂れて凋落の一途をたどり、その発言権に重大な疑義があるとはいえ、社民党土井委員長の「がんこに護憲」のキャッチフレーズを、不破氏のスマイルよりも頼もしく見たのは、私一人だったでしょうか。非党員の身ですので、あえて言わせてもらえれば、不破指導部の腐朽と党組織の弱体化が進行するよりも、この間の一連の発言が平和主義と民主主義へもたらすであろう災厄の方がはるかに重大な問題です。不破氏は、そのような「歴史的」な責任をどう引き受けるおつもりなのでしょうか。
先の投稿のくりかえしにはなりますが、まず、「異議あり」の声を党中央へ集中することが求められているのではないでしょうか。また、組織に身を置く諸兄姉は、誰彼の権威に頼らず、ご自身の言葉によって、その組織と機関における真剣な議論を戦わせて欲しいものです。