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「謀略ビラ」への反応について

2000/6/27 日陰のもやし、40代、自由業

 選挙の開票番組での不破委員長、志位書記局長の敗北の一因は「謀略ビラ」にあると言う発言はまことにみっともないものであった。確かに発行責任者の名前も書かずに誹謗中傷のビラを撒くこと自体は卑劣な行為であるし、テレビでその事実を明らかにすることは正当な行為である。
 しかしそれで共産党が敗北したとするのは納得行かない。不破委員長が野中幹事長に「あなたは知ってるはずだ」と問い詰めるシーンは哀れさえもよおした。共産党の敗北の原因をこんなことに求めるなんて政党の最高責任者の言うことだろうか?「科学的社会主義」の党ならこのビラによってどのくらいの人が党への投票をやめたかでもアンケート調査のひとつでもやってからにしてはどうか。だいたい「宮本リンチ事件」も「共産党憲法 草案」もそのことで新たに「共産党に入れない」という政治的判断の材料になると考えているとしたらあまりにも世間知らずといわざるをえない。もう今の若い人たちは宮本顕治なんか知りませんよ。
 共産党には国民は「謀略ビラ」で惑わされる哀れな存在なのでしょうね。もっと国民を信じたらどうですか。日本国民の政治的レベルはそんなに低くありませんよ。それ以上に心配するのはこんなビラを敗北の原因にしていて本当の敗北の原因を考えられるのかなってことです。共産党が国政で伸びることが出来ないのはこんなことに原因をもとめているからではないですか。戦前の過酷な弾圧がいまだに防衛本能を掻き立てる気持ちは分からないではないが、戦後の民主教育を一番分かってないのは共産党だと思わずにはいられない。共産党が戦後日本社会で基本的に受け入れられないのは、こういった国民や日本社会の一定の健全さを信頼しない姿勢にあると私は思っている。
 不破委員長や志位書記局長がテレビで「我が党は国民を信頼しているのでなんら影響はない」って言ったほうがずっと支持は増えるしかっこいいのにね。だいぶ支持減らしましたよ。現役党員の方々はそう思いませんか?幹部がテレビっていうマスメディアで支持を減らしている可能性があるとしたら、それを問題として提起できないのって変じゃあないですか!