みなさま、こんばんは。
学生の頃は近代経済学しかほとんどやってなかったので、資本論でも読んでみようかなと思っているところ。(大月書店のを買ってはいますが、東京の家に置いたまま、全然読んでいないので送ってもらおうかというところ。)
1.ピンぼけ日本共産党
さて、それはさておき、愚考いたしますに日本共産党は、どうも今回総選挙で、「ピンぼけ」したかなと言う感じがあります。
天下構想でも、戦略・政略でも。
戦略・政略では、徹底して共闘し、自民党を過半数割れに追い込むのを優先するか、それとも、独自に民主党のさらに左にいる批判票を掘り起こしつつ、自民党を全体として少数派に落とすのか。はっきりしませんでした。
天下構想では、「日本改革論」はたしかに欧州並を実現すると言うのは分かるのですが。。。どうにも選挙にさいして発表する天下構想としては長すぎるかも知れません。何かに絞らないと選挙ではなかなか、難しいと思います。
97年都議選ではオール与党批判で大勝し、98年は、自民の失政批判で、躍進しました。「日本共産党でなくてはならない」というのをアピールできたからの勝利です。今回はそれが出来ず「民主党でええか」とか「社民党でええ」と思わせた事に敗因があります。
2.どういう党で行くのか明確なビジョンをーー民主党と徹底協力か、ある程度距離を置くのか?天下構想とも絡めて。
普段は、もちろん、幅広くいろいろな活動、例えば警察や教育の民主化、地方レベルでの良い意味での改革の積み重ね、途上国や各国労働者農民との連帯、といったことで信頼を勝ち得て行くべきです。
そして普段はいろいろなことを訴えて行くべきでしょう。自公保では近い将来の地球は守れないとか、民主党でも欧州からみれば「右」で大会社優先だとか。
もちろん、民主党を批判したほうがいいです。そうすれば、ある程度無党派を掘り起こせます。民主党にも批判的な。あれもオール与党だと。
もし日本共産党が自分を犠牲にしていいというのなら、選挙協力をすべきです。徹底しないとダメです。わたしは望みませんが。党員でも支持者でもありませんが日本共産党が民主党の一派閥になってしまうような状況は良くないと愚考致します。彼らも所詮欧州の社民よりは「右」過ぎますから。むしろ自民党の一部の人のほうが左に見えるくらい。
ともかく、いまの状況は
与党2500万票vs民主1500万、自由600万、社民600万日本共産党650万票の構図。この状態から選挙協力しても自民を倒せますが。。日本共産党は消滅を覚悟しなければなりません。
一方民主批判を強めれば、
与党2400万票vs民主1500万、自由600万、社民600万日本共産党1200万票くらいになることも想定できます。
投票率は70%近くまで上昇します。与党は、公明票の一部も日本共産党に流れ(フレンド票くらいの人)、自民左派の人とかも取りこめるかも知れません。
そうすれば、例えば、選挙結果はおそらく、日本共産党は比例区で32、小選挙区では京都1-3区とか、大阪で三議席程度、兵庫で1-2議席、東京で2議席、沖縄で1議席、計10議席を獲得し42議席。民主党は変わらず130程度。社民、自由を併せて、自民党を大きく過半数割れさせ例えば公明党を野党に寝返らせる事も可能です。
このとき野党の少数与党内閣も可能でしょう。これに対して日本共産党はビシビシ要求を突きつけていくべきです。
それはともかく、具体的な天下構想は練っておくべきです。政権獲得に備え。これは自民党でも民主党でも公明党でもどの党でもきちんとしておかねばならないことです。出ないと天下をせっかくとっても、筋がないので、ちょっとした問題にも対応できずあえなく天下を失う事になります。
細川内閣が良い例です。
しかし、問題はなにに力点を置いて国民に訴えるかです。それによって選挙情勢がどうかわるかも念頭において、訴えるキャッチコピーと天下構想の要約を考えましょう。
みなさま、何か良いアイデアはお持ちでしょうか。取りあえず来年参議院選挙、都議選挙で。
3.私は下手に国民政党を目指すべきではないと愚考致すがーー共産主義云々より、どういう方向を目指すのか。
消費税増税反対に力点を置くべきか。経済政策か。環境問題か。あるいは盗聴法廃止とか、衆議院の選挙制度改革とかに力点をおくか。過去の例を見る限りは、政治よりは生活に直結する問題を訴えた側が勝っています。日本では。(それは良いか悪いかは別にして)。そうすると生活に直結する消費税増税反対を主にするか、それと盗聴法廃止くらいを組み合わせるか。
また「国民政党」を目指すのかあるいはいまの不況やグローバリゼーションで取り残された、また不安を抱える層を対象とした「階級政党」を目指すのか。
わたしは後者が良いと愚考致します。いまの経済問題は、結局階級間格差の問題でもあるからです。
昔、経済が高度成長し、海外からの圧力がなければ農業も保護し、産業界の利益も尊重し、中小企業やサラリーマンもあるていど満足する、という芸当ができました。
しかし、経済のグローバル化、とくに資本移動の激化は、世界全体の経済的な面から見た厚生を高めましたが(ここでは自然環境などは除く)、先進国では労働者から資本所有者に所得を移転しました。途上国では逆でした(賃金上昇のため)。しかし、全体としてみれば一部に例外はありましたが南北格差は拡大し、貧富の差が拡大、日本もその例外ではなくなったのです。
したがって、日本も欧州並の階級政党の時代がくると愚考するからです。
ともかく、綱領問題よりなにより、まず当面5年から10年くらいのビジョンでしょう。
そのビジョンがはっきりすればキャッチコピーもおのずから変わってくるでしょうが。。
もちろん、「階級政党」などという言葉は避けるべきです。欧州なら労働者階級とかそういうのが日本よりはっきり意識され社民党が強いので「階級」というのはアレルギーがないでしょうが。。日本ではちょっと工夫が必要でしょう。
あくまでこの単語は正しい現状認識のため持ち出すだけです。高級官僚や銀行、大会社の「階級政党」に成り下がった自民党に対抗するため。
公明党のように「弱者に優しい」がいやなら、もうすこしひねるとか。
4.やはりTVなどメディアを活用せよ
そしてそれをTVなどを使ってどんどん流すべきです。出ないとやはり埋没してしまいます。広告を出しても票は増えないですが、出さないと減ってしまいます。
そして党をアピールする天下構想の要約ないしキャッチコピーを考えて行きましょう。
とりとめもない話ですが、みなさま何かよいご意見お願い致します。