「少しアナ-キ-」さんに賛同するところ多くあります。今回の国政選挙敗因の第一に謀略ビラを共産党幹部があげたのには、唖然としました。共産党の方々は、「活字幻想」が強すぎますね。
中央幹部の高齢化、変わらぬインテリ度も大きな要因ではないでしょうか。不破委員長も上田副委員長も70代で志位さんまできてやっと私と同じ40代です。しかもいずれも東大卒のインテリです。志位さん以降の年代の人はテレビなどのメディアで育って来ているわけですよね。活字がどうでもよいとは言いませんが、活字に絶大な力があるというなら、赤旗読者が大して増えてもいないのにこれまで国政・都政等で共産党が躍進してきたことが説明できないじゃないですか。インタ-ネットも含めてこれだけ情報通信技術が発達している時代に、あんな不快な出所不明の謀略(インタ-ネット上でも、匿名性を悪用して他人のHPを荒らしたり、攻撃的なメ-ルを送り付けてくる人間は、非常に嫌われるわけですよ。)ビラをどれだけのひとがまともに読み、その中味を信ずると思いますか。もし、信じられてしまうのなら、それは、共産党の不断の広報宣伝活動が弱体であるか宣伝方法の偏りを反省すべきでしょう。謀略ビラのせいなどと幹部が口にするなら、民主集中性を正しく運用できない多くの党員は、中央と全く同じ事をいうようになり、「思考停止」に陥ってしまうのではないでしょうか。
自分の言葉で党の政策を述べられない幹部をブラウン管でみたり、異口同音、一字一句と言っていいくらいに同じことを言ってしまう表情から、有権者は共産党の「真意」をみてしまうわけです。各党ともテレビへの出演者にはしっかり力を入れているとは思いませんか。(考え方は違っても、辻元清美、石原伸晃、枝野(?)に不快感を抱く人が少ないのは。人の話しはよく聞くし、自分の言葉で話せるし、若くて柔軟だし等々ではないですか。よく勉強もしてますしね。)
かつて、「人権擁護」を錦の御旗にして国会の証人喚問のテレビ中継を自民党が中止させたのも、やはり、顔の表情から嘘をつけないことがわかってしまうからでしょう。これだけ情報メディアが高度に発達した資本主義国家で活字の力はどこまであるのでしょうか。選挙敗北の第一に謀略ビラをあげるというのは、共産党が、綱領で言っている科学的社会主義の立場とは、無縁の単なる敗北主義の何者でもありません。むしろ、選管に泣き付くだけではなく、公職選挙法違反で「氏名不詳」でも告訴すべきだったのではないですか。こういったわかりやすい毅然とした態度こそ一般の国民感情とも共通するものでしょう。自由党、社民党が伸びたのは、やっぱりわかりやすいんですよ。言ってることが。今回は、共産党は、わざと負けたみたいにアピ-ルしなっかたですね。ビラには満載でしたが、ビジュアルメディアのアピ-ルには、他党には全くかなわないですね。もちろん情報通信メディアを使ってもソフトさは必要ですね。
さざなみ通信の基本的立場も理解できますが、やっぱり現在の党中央同様「インテリ臭い」硬い気がします。(ごめんなさい。)例えば、「国歌・国旗」問題もそうですが、もうすこし大衆の視線には立てませんか。こどもの入学式にただの一度でも参加すればその異常さが目に付きます。講堂の中央に大きく広げられた日の丸に向って、校長、来賓、PTAの面々が挨拶をするたびに深々とお辞儀をするわけですよ。あれは、だれにお辞儀するのだろう?本当に不快です。(私は、君が代を歌いませんでした。)そうかといって、一方で「国歌・国旗」問題でもめた小学校では、教組と小学生の児童が校長に土下座までさせるというのも同様にいや、それ以上に不快ですね。こんなことをやらせるのは、教育破壊活動でしょう。「学生的な」理論闘争も(「さざ波通信」の編集部の方々が、必ずしもそうだというのではないですが。)いいでしょうが、もう少し現実そのものを変える力が必要でしょう。多様な考え方の人と多く出会う市民活動を20年以上もやっていますと、もういい加減に狭量な議論はやめて「普通の」市民生活が少しでも向上することが大事だと思うのです。理論構築をするなら、現実を踏まえていかないと、共産党も弱小な一批判勢力に過ぎなくなってしまうと思います。
しかし、だからと言って決して「右派」ではないですよ。盗聴法は反対だし、「国歌・国旗」も現状のような教育現場への持ち込みは反対。でも土下座を校長に求めるのも反対です。多くの人が共感できるニュ-トラルで行きたいものです。