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「謀略ビラ」その後と今後の注目点。

2000/7/20 日陰のもやし、40代、自由業

 総選挙が終わって一ヶ月になろうとしているが例の「謀略ビラ」の追求を行なったのは週刊宝石誌(7月27日号)のみであった。わずか一誌ではあったが唯一この不正で卑劣極まりない行為に迫ったマスコミとして、当たり前とはいえその取り組みを評価したいと思う。
 しかし当の共産党はその後どのような対応をとったのだろうか。一週刊誌の取材班がここまで迫れるのだから、証拠をつかんで告訴、告発はしたのだろううか? テレビであそこまで怒ったのだから、たとえ末端のビラ配布人でもいいから公職選挙法違反で徹底的に追及するべきなのではないだろううか。そのような行動をとったのか私の耳には入っていないが・・・。
 この「ビラ」が卑劣であることはいうまでもないが、しかしこの種の「ビラ」は今後も撒き続けられるだろう。なぜならソ連崩壊以後、「社会主義国」のおぞましい実体が暴露されたからだ。つまりいくら日本共産党が「現存した社会主義国」は自分達とは関係無い、自分達は「遠い将来」に「国民の選択」で「かつてない本当の社会主義、共産主義社会」をつくると言っても共産主義の理念その物になんらかの批判あるいは否定をしない限り、ひきあいにだされるのは「現存した社会主義体制の実例と証拠に満ち溢れた実体」だからだ。その実体は益々調査・研究され明らかになるのですから。今から予想されるこの事態に共産党は自らの「ビラ配付能力」の強化だけで対応しようというのだろううか。
 今後の注目は11月開催の党大会だろう。しかし何らかの新たな展開を期待することは難しいだろう。民主集中制のみごとな結晶であるこの党には一般社会でいう「議論」と言う概念は存在しないからだ。注目と言えば申し訳程度に行われるであろう「一般党員」からの意見募集による「論争」と除名覚悟で自爆的行動にでる党員が出るのかといったところだろう。これは私の悪い予感だが当然このサイトを監視している党中央は規約「改正」によってこのようなサイトの取り締まりにでる可能性はないか・・・。理由はどうでもつくだろう。私の悪い予感が当たらないことを祈るのみだが、なんの規制もない11月党大会までは党組織や機関紙上での「決意表明」以上に活発な建設的論争が本サイトのようなところで行なわれるかどうかも注目点のひとつだろう。