教えてください、といわれても、書いた通りですが。ひょっとして、「五中総」の意味が分からないのですか。これは、党の当面の活動内容・目的などを表現したものです。党の共通意志といってもいいと思います。中央レベルでは、そのもっとも具体的なものだといえます。
これは、全党員が徹底して実践しなければならないはずのものです。これを指導部すら実践していないようでは、組織論として0点なんです。ちなみにいっておくと、私が個人的に五中総の内容がすばらしいものだと思っているかどうかは別問題ですよ。
いわゆるブルジョア学者は、経営学という学問を発展させて、組織の合理的なあり方を研究しています。もちろん企業という特殊な組織についてですが。でも、組織論は企業にとって死活問題ですから、それなりに発展しています。
革命運動でも、組織論は死活問題のはずです。私たちが共産党という組織を創って活動するのも、前衛政党は一つだと主張するのも、合理的な組織形態によって最大限の「集団力」を生み出すためです。
しかし、革命政党にあっては、全然組織論の研究なんかされていないのです。一応、それらしき本はありますが、役立っていない、というか役に立つ代物ではないことは一目瞭然、実証済です。
組織は、一人のように動かなければなりません。私たちが個々ばらばらに活動するのではなく、共産党という組織を創って、そのもとで活動しているのは、構成メンバーの力の総和を超える「集団力」を生み出し、一人では実現できない大きな理想を実現するためです。「集団力」を生み出すためには、全員が共通の意志に従属して動かなければだめなのです。
こんなことは組織論のイロハの「イ」です。それができなかった京都の指導部は、指導部失格なのです。分かります?
「どうすればいい」というのは、もちろん京都のことだと思いますが、もうちょっと共産党がしっかりしないといけないのではないでしょうか。あるいはもう、共産党自体が「取り返しのつかないところ」まで来ているのかもしれませんが。そうでないことを祈って私は努力しますが、「京都市民」さんも「本当に勝って欲しかった」というのであれば、入党でもしてもっと主体的に活動されてはどうでしょうか(共産党は革命をめざす組織ですが)。よく事情を知らないので一般的なことしかいえませんが。
要は個人の主体性の問題だと思います。一学生がいえることなどは、当然限界がありますので。