投稿する トップページ ヘルプ

一般投稿欄

主張が抽象的過ぎるんではないかなあ

2000/7/13 下町のバリスター、20代

 いろいろと投稿を見せていただきました。共産党が選挙で「敗北」(といってよいでしょう)してしまった最大の要因はどこにあるのか。
 「謀略ビラ」。しかし、私の周りには公明党員が多く(私は反公明)、よく「共産党は……(悪口)」といった話やビラを見るんですけれど、共産党でも似たような反公明のビラ出してるでしょ? 似たようなものだと思います。(数量に違いはあれど、そんなことどうでもよくって、大事なのは「実際に目が触れる人間にとってどう感じられる(イメージを持つ)か」ってことじゃないかと。そうすれば、こうしたビラが理由にならないことは明白。まして、自公保が作った中傷ビラにもかかわらず、民主党は大躍進を遂げています。
 共産党の最大の問題点。これは端から見ていてすご~く感じるのですが、それは「国民が何をもとめているのかわかっていない」つまり、リサーチが足らないってことと思います。ニーズに合わない商品を陳列しても、売れるわけないんです。
 具体的にはどういうことか。共産党員さんのみなさんがどういうことをお考えなのかはこの掲示板からなんとなく見えてきます。しかし、その多くは「共産主義」「社会主義」など抽象的な事柄なんですよね。でも、日常生活を営む我々国民にとっては、そんな「体制をどうする」ってことよりも、もっと大切なことがあるんです。それは、「今どうするか」ということです。共産主義がどうのこうのと言われても、今がそうではない以上、そんなことはどうだっていいんです。
 共産党の政策全般について言えるのですが、すべての「前提」を覆す努力をしておられることはわかるんだけど、「前提」を覆すには長い根気強い仕事が必要なのです。でも、大多数の国民、庶民にとっては、やはり「今」こそが大事。だとすれば、「現在の体制」を前提とすることこそが、国民からは求められているのではないでしょうか?
 この点、公明党(惨敗したが)は「結果を出す政治」とか言っています。もちろん、政治というのは結果だけではない(結果だけとする公明の考えは危険)からこうした主張は政治を勘違いした失当な話ですけれども、国民に対してある程度は「私たちは具体的にこう考えています」の具体的な政策・方針を示す必要があるのでは? その内容が今は「共産主義・社会主義・護憲(これは?)」、そんな「前提事項」よりも、現在の体制を前提に、「国民が幸せになる方策」を具体的に考えてゆくべきだと思います。
 「前提事項の実現=国民の幸福」というのは、ドグマでしかありません。もし共産党がこうした考えのもとに「前提事項」ばかりを追いかけているのだとすれば、それは私ら日常生活者から見る限り「いい身分ですね」としか答えようがないです。国民が幸福になるのは、「前提事項」といった理念そのものからではなく、やはり具体的政策からなのです。このことが忘れ去られているように思います。
 理念形としての「前提事項」を主張するならばまだしも、それ自体を「政策」化しても、国民はそれではついてきませんし、ついていきようもありません。共産党は「政党」です。政党の定義に照らしてみれば明らかですが、学者集団、思想家集団でないことは明らかです。国民の立場にたって考える努力が大切だと思いますが。