残念ながら共産党は議席を減らしました。さらに議案を独自に提出することもできなくなりました。ただ、これでたたかいがおわったとは思いませんし一時的な通過点でしょう。事前では少なくとも現状維持ないしは躍進とみられていました。ただどうしてこの選挙で負けたのかがうまくつかめないまま日々が経ちました。ここに投稿するのも久しぶりです。敗因としていろいろあがってるみたいです。反共ビラやイメージ戦略の乏しさ、票のもぎとりあいで思うように票がつかめないということ、必要以上に現実主義にはしりすぎてるなどいろいろあります。ただ今までの選挙では多かれ少なかれ今回と同じような戦略でした。ですからそれだけにこれらの理由もすべてをあらわしてないと思います。
それでは何かほかにあるのか?ときかれてもうまく答えられないでいます。ただ現実主義は間違えてるとは思いません。これで負けたからといってころころまた元に戻るなんてことはだめでしょう。現実主義をどう共産党なりにアレンジしていくかです。民主党、社民党などとの差別化も問題でしょう。また今回のような小選挙区制では一人だけなのでやはり選択が単純になり野党第一党ないしは個人票や人柄になる傾向があります。小選挙区制には反対しますがこういう選挙制度でも勝てる戦略が必要でしょうむやみなイメージ戦略はだめですがムードや印象をよくするのが必要でしょう。ただCMなどはどうでしょうか?自由党や社民党はCMを使い躍進しましたがいずれも党首の個人人気にあやかってるとおもいます。共産党が同じ鉄を踏むのはだめですし政策や理論を大切にするこれまでのやりかたは守るべきでしょう。
諸君という雑誌があります。反共的な雑誌ですがたまにまとも?な事も書いてあります。慶応大教授の草野厚氏は主義主張では共産党と対立しますが共産党の理論的なことや研究熱心さは評価してます。共産党を政権に参加させて理論と現実をうまくかみ合わせることも示唆してます。ただ、いまの不破さん志位さんをはじめとする国会議員と地方議員のあいだで溝があるという指摘もしてますが。また毎日の岩見隆夫氏もここでふんばることつまり現実性を維持していくことの大切さを述べています。この方向性は間違ってないと思いますし共産党もこれは続けて欲しいです。
共産主義は理想、空想という人もいますが民主主義を土台に着実に進める試みはまだ世界では第三世界の一部を除き成功してません。クーデターでつぶされたチリの例とかはありますが先進国ではまだありません。それだけにおおきな目標でしょう。これだけでも大胆です。ぜひ捨てないでほしいです。綱領は必要ならかえるべきですが人気とりや短期的な目でかえることをしないで欲しいと思います。