私の知っている日本共産党のしたたかさの実例を紹介します。
このしたたかさは、確実な堅実なものになりつつありますから各党の謀略ごときではくずれない強さであると確信してお話します。
我が住む街の日本共産党市議会議員の、自前で出版している小さな小さな手作り新聞の話です。市議会における、過去4年間(任期)の各議員の発言内容と回数をこまめに統計をとったものです。これによると、総議員数32名、うち共産党は二名にすぎませんが、発言回数は全体の48%にも及んでいます。のこり30名で52%です。いや正確にいうならば、過去四年間でただの一度も発言をしなかった議員が、10名以上もおります。なんと1/3は、議会で、なにも発言していなかったのです。(市民から支持を受けて市議会議員となったはずなのにまったく、何をしているんでしょう?この人たちは!。)
くわしく市議さんから話を聞いているうちに、いろいろなことが分かってきました。このことはとても興味深い話です。市議会の議員は自民党系の無所属が多いのですが、現実は、地方の都市の住民の利益代表、もしくは利益誘導をはかる代表として機能、活躍をしており、その結果のはたらきで次期の当選の可否が決定します。最近の自公保の、国会独裁専横ぶりは、目に余るものがありますがこの事柄が、おしなべて我が住むまちの市議会で支持されていると言うわけでは決してないのです。むしろ自公保の国会レベルの中央本部が、決定通達したことであってもあるいは国会で議決承認をしたことであっても市議会で条例化においてかなりの反発がおこることも結構あります。これは住民の意向の反映です。もちろん共産党の市議さんは、どうどうと市議会で反対意見を論じますが、自公保きもいり、もしくはそれにつながる諸議員は本音は、市民の側にたち、中央に反対する発言をしたいのでしょうけれどもそれを堂々とするためには、県連などのうるさい連中からの懲罰(場合によっては党除名もありうる)を覚悟しなければならないわけです。そうして、ここに共産党市議どのの活躍の場が自然に公然と出来上がっていくわけです。
彼等が中央に対して出来ない発言を(それ以上の厳しい反対を)共産党市議が、議会で堂々と発言開始をはかってくれるわけです。(ここまで厳しくはないにしろ市民の立場にたつならば、自公保よりの市議連中の言いたいことでもあるわけです)ですから、議会でほとんどヤジもなく、共産党のたいする露骨な嫌がらせ発言もみられません。
小数共産党が、議会で、多数の議員を代弁(そのとおり100%ではありませんが)して、多数のすべきことは、其れに対して酌量、修正等を加えつつ、承認可決することになるわけです。こういう現実が、地方自治においてその裾野を広げて根を間違い無く張りつつある、日本共産党のしたたかさであると、信じられるものです。
地方自治における共産党の草の根運動を私はこころから評価し希望をもって、手伝うものですが、このところだけが、本当の共産党のあるべき姿ではないかと考える次第です。(国政には絶望しております)