>そんなに学者というのは偉いんですか? 下々のものは、おいそれとそのような高貴なものを批判するべきではないというわけですか? 驚くべき権威主義ですね。
せっかく他であなたの投稿に感心したのに、困ったことです。そんなこと一つも言ってないです。
>どこで線引きをしているんですか? ぜひ、その具体的な線引きを教えてください。
本人が覚悟していると客観的に認められるという「抽象的」な文言が気に入らないわけですね。考えましょう。
学生の卒論とかを批判するのはもう明らかな人権問題じゃないでしょうか。(こういうとまたどうして明らかなんだとかいわれそうですが)
それとも学歴のことでしょうか? だったら関係ないですよ。自費出版でたとえばあなたが別の投稿欄で投稿されているような内容の研究を実名で出版したとしますね。一応「共産党」というのは言及されてる、しかし、たとえばレーニンの演説集みたいに今後党はこの方向で問題を解決しなければならない、とは書いてないとしてください。こういう場合は「配慮」が必要じゃないですか、といっているんです。
別の言い方をすれば、突き放した言及の仕方でも、具体的には日本共産党への手紙とかいう本がありましたよね。あれなんかは一般の共産党員が中央はおいといて我々はこう考える、と言っていいと思います。いわれてる対象ですから。
>『さざ波通信』第3号の「憲法9条と日本共産党」ではっきりと次のように懇切丁寧に解説されています。
ご指摘ありがとうございます。一応全号目を通したつもりだったんですが、見落としていたようです。
>すべてのブルジョア憲法は平時用と戦時用のダブルスタンダードを持っていますが、日本国憲法はそのようなダブルスタンダードをいっさい持っていないというきわめて特異な憲法なのです。
ちなみに、僕はずっとこういう立場です。
ただ、今の憲法は明治憲法の改正という「非合法」で成立してますね。(主権在民憲法というのは明治憲法では違憲です)。あれがなぜ合理化されるかというと、旧憲法下では、天皇機関説という多数説にもかかわらず、綸言汗のごとしという別基準が事実としてあった、従って、御名御璽がある以上合法である、また新憲法では人民の抵抗権が基礎にあるから、「その時点で存在する」明治憲法などに束縛されず、憲法を作ることができるのだということですね。
9条規定はあくまで日本国憲法の規定ですから、そのおおもとでひっくり返る法があれば覆るということは、人民の抵抗権を明記した日本国憲法では逆に暗黙の前提だと思います。
いかなる名目であれ、普段から戦力を持ってはならない、これは政府や一部の政党(といっても共産党以外の大部分になってしまったが)をのぞくと、学界では常識でしょう。しかし、いざ侵略者に対し人民の抵抗権をもって立ち上がるときが来たら、そんなことは憲法ではどこにも書いてない。そしてその解釈により普段の政策が戦力容認になってはならないことは明白だから、憲法学者はそんな当然のことは言わないのだと勉強しましたが、どうもそういう意見や何かを勉強したからというので言うとしかられそうで怖いです。
>大学教授というのは日本の中の特権階層じゃないんですか? そんなことはない証拠をご提示ください。
あなたはその前の箇所で出身階級の問題でないといっています。実はそのことがあなたの論理に大変不利に作用します。
大学教授のうち、いわゆる二世や大企業労働者の子弟で働く必要があまりなかった人の割合は結構高い事実はおいといて良いわけですね。
少なくとも高校卒業後9年間、多くはそれ以上、高い授業料を払って、最底辺の労働者となりながら、勉強を続けてください、そして分野によりますが、かなりの割合でそのまま最底辺労働者になります。この圧力がどんなものかわかりますか。そしてあなたのいうように出身階層を問題にしないのなら、親が最底辺層であるケースもあるわけです。自分が勉強しているために親に仕送りしなければならない立場が果たせない。こういうケースをいくらでもあげることができます。
就職できても給料は民間企業の「中より少し上」くらいです。あなたがどうして彼らが特権階層という認識を持ち得るのかの方が不思議でたまりません(知識階層ではありますよ、もちろん)。身分の保障も現在進められている大学改革の中でどうなるかわかりません。そのことを知った上で発言しているのですか。
あなたのような見方は自分と少しでも境遇の違うものを階級敵と見なす立場に転化する危険があります。そして、それこそ支配層のねらっているものです。あなたがどこかでいっている第三社会の最底辺の人が、あなたをにっくき先進国の労働貴族として断罪したらあなたはそれに甘んじますか。あなたは労働者の国際的連帯に敵対するんですか。(これは言い過ぎですね。あなた流の言い方になってしまった。)
>すべて、自分の意見が正しいという前提で書かれています。つまり、あなたは「真理の判定者」として振舞っているのです。
それを言えば、あなたもそうです。文中の命題については私は意見として言っている、どうして党内民主主義に敏感なのに、無関係な人に言葉が激烈なのか、疑問として提示している。唯一の真理の体現者として統制する資格なんかあなたはともかく私にないことは明白でしょうに。(そんなこと、別のところで前衛党という立場に反対と言ってるんだから自明じゃないですか。――当たり前だけど日本共産党に反対じゃないですよ、また変なこと言わないでくださいね。)
ちょっと興奮してしまったのは反省します。が、他の所のとは違って今度のあなたの反論は内容がありません。ひどすぎます。「党」が真理の体現者にならないのに賛成かどうか、具体的に丸山批判は正しかったのかどうか、そういう問題で議論してくださることを希望します。