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共産主義運動の感想

2000/8/15 gaijin、40代、中の下

 共産主義に関心が有ったので、このHPは興味深かった。
 結論は、一見知的な人々が、なぜベルリンの壁の崩壊以後もいまだに共産主義を信奉しているのかという疑問である。真に知的ではないのかもしれないが。
 以下共産主義運動への感想を記します。
 人間は不安定な、感情の動物であり理論では動かない。その点、共産主義の信奉者は、平等追求という名の妬み、革命という名の暴力発動、正義感という名の権力欲などの動物的本能に拠っているので、いくら経済理論の誤り、歴史観の宗教性、残酷非道な運動の歴史、を指摘されても、不滅であろう。もちろん大きな動機として立身出世主義もある。
 しかし共産主義は徹底的に主観的な運動なので、自由で客観的な討議には耐えられない脆弱性を持つ。だから、今後の自由な情報社会では成長は難しいと思う。ビラだけであれほど支持を減らすのだから、テレビで報道されたら全滅だろう。したがって21世紀には、共産主義運動は、日本では消滅しないまでも今ほどの大きな運動にはならないのではないか。実際西側諸国では共産主義は、すでに滅びた、老いた政治運動の一つである。
 幹部階級と平党員階級の意識差も面白かった。幹部階級は、共産主義思想の限界を知っているので、理論を建前で利用する。平党員は責任が無いので建前を本気になって主張する。幹部になれば意識が変わるのであろうか。
 どこの国でも、共産党の幹部階級は、平党員や国民に隠れて美味しい生活をしていた。  人間社会では、これは避けられないようだ。またそれを励みに活動している平党員がいても不思議はないが、建前と本音の大きな差に自分の中で矛盾はないのだろうか。
 以上運動を外から見た意見である。