門真市議(無所属諸)のヒゲ-戸田です。
先に「活力ある市民派に背を向けての民主・保守スリ寄りでは、衆院選の2の舞に」と憂慮していた通り、8/27箕面市長選挙では「保守・無党派と共同」で共産党が推薦した候補(元総務部長・前回選挙も同じ構図で出馬)が最下位の大敗北。
一方市民派の藤沢候補は、当選した前助役にあと1005票と迫る次点で大健闘。
最後まで候補者を決めかねていた共産党が、3期め市議楽勝の途を捨てて市長選出馬した藤沢氏と市民派の決起に共同してくれていたら、開発利権と役所の腐敗勢力の代弁者でしかない前助役をむざむざと当選させることなく、革新・市民派の画期的な市長誕生で市政の大刷新ができたのに・・・・と残念がる声が各所から聞こえます。
今回の共産党の判断について戸田としては、
◇共産党の拡大も含めた左派勢力・市民派勢力の前進を願う立場からも、◇箕面市民にとって最善の市長を願う立場からも、
残念に思います。
「敗北を勝利の土台に」できるのか、「2度あることは3度ある」に陥るのか、以下の「唯物論的現実」によく合致した方針
を立てていってもらうよう、共産党党員・支持者の方々には考えていただきたいと思います。
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@市民派藤沢氏は引き続き市長選に挑戦していく。同氏の市長候補としての存在感は確固としたものになった。・・・今回のような「市民派の存在にほとんど触れない」選挙構想・宣伝戦術はもやは成り立たない。市議選での共産党候補票の総数が「史上最高の得票・得票率」の8500票あっても、保守・無党派との共同で市長選は9,834票。(共産党総力挙げての支援体制で)市民派市議3候補合計は3200票あって、市長選挙で13,552票。(左派労組や市民派人気の国会議員らへの応援も頼まないほどの市民主義で(も)、1万票の上乗せ。)=藤沢個人に対する市民の大きな期待と信頼。
@箕面市役所の腐敗・不祥事体質が今後さらに露呈され問題噴出は間違いない。梶田市長体制が4年持つかも怪しいし、いずれにしても役所問題が次回選挙の争点のひとつになることは疑いがない。また、与党側も「梶田はワンポイント」と言っている。次回は「役所外人材」の与党統一候補も十分あり得る。それでも「元総務部長」を担ぎ続けるのが得策か?
@共産党に「勝てる独自候補」の人材が無い状態は脱却できそうにない。「保守との共同候補」といっても「名士」というだけで、日頃何かの社会運動しているのではない人しかおらず、そういう人がどれだけ市民を引きつけられるのか? (一方、藤沢氏は今後もバリバリ活動していく。市民から見てこの差は?)
@今回の「保守派との共同」はほとんど虚構であった。池永応援に動いた共産党以外の市議はゼロ。前回何人か動いたがこの2年余ですっかり離れたということ。これでも「共同が進んだ」と言えるのか? また「保守派市民の動き」なども実体がないのが実状。
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@以上のような「唯物論的現実」を条件として考えた時に、「市民が主人公の市政」を作るのにはどうしたら良いのか、ぜひ熟慮していただきたい。共産党が「市民派と共同したくない(存在も認めたくない)」という姿勢にこだわってしまうと、共産党自体の支持拡大にもマイナスになってしまうでしょう。
☆最後に共産党側が「藤沢候補を支持できない理由」として(ほとんど口コミだけで)挙げていたのが「箕面市総合開発計画審議会答申に賛成している」=「大規模開発賛成派である」という決めつけだったようでした。市民派陣営に問い合わせた所、市民派としては同審議会は良心的な大学教授を座長に据えさせ、議会の全会派も参加し、ゼネコン主導の大規模開発に歯止めをかけてマトモな街造りをしていくために奮闘し、不満足点もある玉虫色とは言えそれなりのレベルを持った答申をまとめた、とのこと。答申には共産党と市民派の1人が反対、他議員が賛成でしたが、「共産党が十分な街造りプランも出せずに反対したことだけ宣伝するのはおかしい。審議会記録を見てもらえばよく分かるはず」と藤沢さんは自信を持って言います。
外部には分かりにくい問題ですが、少なくともこの答申に賛成したことをもって「大規模開発賛成派」であるかのように描き上げ、だから市長選挙で支援できないとするのは言いがかりでしかないでしょう。
箕面市で環境問題に熱心なのは共産党関係と市民派関係の人々であり、特に市民派議員達が環境問題に熱心であることは「ちょっと事情の分かった人たち」なら誰でも知っていることだからです。(そうであるからこそ、文書でそういう「批判」をせずに「事情の分からない人達」に向けて口頭宣伝したのでしょう・・・・)
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☆前回市長選挙では市民派が「自主投票」。昨年、市民派と共産党が議員歳費値上げに反対したものの、値上げ議決後共産党は全額受領、市民派は値上げ分受け取り拒否したら「全額支給拒否」という暴挙を受けて何ヶ月かの裁判闘争の末やっと元の金額受領、という事件があり、今年はこの市長選挙で不一致・・・・いろんなもつれがあるのでしょう。
☆最も大事なのは「次からはどうするか」であり、お互いの成熟した対応が求められます。大勢力である共産党には特にこの点お願いしておきたい。(おまけ)
◆赤旗に連日大きく載せていたのに、選挙の結果と分析は投票翌々日になって「市議選で第1党の大勝利」をメインにして、市長選敗北では、藤沢候補大健闘の分析も含めてなんらまともな分析も述べずに、「今後も保守・無党派との共同を広げ捲土重来を期す」、というだけというのは(予想通りでしたが)心ある人々をがっかりさせたことでしょう。
@ほかいくつかの報告・分析は、ヒゲ-戸田HP
http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/をご覧下さい。