地域経済分科会@「保守」です。
1.資本論、共産党宣言のわたしなりの理解
資本論、共産党宣言を読んでいたのですが、大体の私の理解として、「まず、資本主義が発達し、旧来の貴族や僧侶などの古い階級や、色々な古い慣習が壊れる。自由貿易もがんがん進む。
そして世界はブルジョワとプロレタリアに分かれる。その後、資本主義がにっちもさっちもいかなくなり、プロレタリアによる革命がおきる。そして、だんだん、国家権力はなくなっていく。」
これでよろしいのでしょうか。
2.現実に当てはめると。。
とすれば、今は自民党が貴族みたいな感じで、公明党が僧侶。二つが組んで、古い慣習を維持しながらばらまきをやっている。
で、ブルジョワの代表が、民主党右派と自由党。
プロレタリアの代表が、日本共産党と、社民党、新社会党、民主党左派くらいでしょうか。
まず、自公による古い体制が民主、自由連立政権により壊され剥き出しの資本主義となる。金融資本が日本を舞台に暴れまくる。労働者も自治体も、地場企業もそれに振り回される。
その後徹底しすぎた資本主義の矛盾が噴出し、日本共産党や社民党が一挙に勢力を伸ばす。こういうシナリオになりますが。。
しかし、気をつけなければ行けないのは、資本主義の矛盾が噴出した段階で、その矛盾をナショナリズムで解決しようとする動きが高まる事です。
そっちへ引きずられたら大変です。
すると、一国だけでの社会主義無いし社民主義ではなく世界中の労働者階級というか、金融資本の暴走に苦しめられる人々との連帯と言う視点、また、セイフティネットを担う事になる政府を官主主義ではなく民主主義と自治の理念に基づき運営する事。
これが課題となるでしょうか。これって実は「保守」ではないかもしれませんが。
3.しかし、資本主義徹底でも古い因習などは残される?
あと、やはり、剥き出しの資本主義といっても古い慣習は壊れる事はないかも知れません。いや、金融資本の自己増殖に都合がよい部分は残されるかも知れません。例えば、介護などで出てきた「家族の美風」など。
社会全体の介護などのコストを女性にしわ寄せして、資本の自己増殖に迎合しようとするとも取れます。
新自由主義者が「家族の価値」を強調するのもそのためでしょう。
4.最後に私の天下構想ーー多くの案の中の一つとして
わたしの案では、社会主義と言うよりは、例えば、地域通貨を各地に作ってしまう。
管理は自治体に任せる。で、なにがよいかといえばそれによって、経済のあるていどが、金融資本の「暴風」から守られるのです。
ある種のリスク管理ともいえます。都道府県レベル、市町村レベルで通貨を作ってしまう。一見煩雑ですが、しかし、リスク管理を優先し、あるていど人々の人間的尊厳を守る経済にするには有効な面もあるのではないでしょうか。
今の日本の状況を見るに、結局国民は一生懸命貯蓄しますがそれが何に使われるかと言えば、地域経済の活性化ではなく、外国へ流れてしまいます。そのコインの裏側が今までの巨額の貿易黒字です。
これをみて、国際市場では、円が強いと判断されて買われますから、円高が進み、日本の輸出産業に悪い影響が出ます。みな不安に刈られ貯蓄する。
しかし、円高で、大量に買った外貨は円建てで見て目減りします。また、法外な価格でアメリカの不動産などを買ってまたもや大損です。
地域通貨の導入により人々の貯蓄を外へ出ないようにする効果も持たせられます。無論その場合ある程度、地域通貨の交換制限を持たせます。通貨でも地方主権を導入します。
これだと、いわゆる社会主義にはなりません。しかし、多くの日本人が社会主義を望んでいるとは思えません。ただ、世界レベル、国内レベル、地域レベル、あらゆるレベルで自治、連帯、民主のセイフティーネットを張り、民主主義の重層化を図る事は必要だと思います。
国家はいらなくなるというのがマルクスですがどうしても人は病気になったりするものですし、どうしても泥棒とか不心得者も残念ながら居るので、政府は無くなるのは我々が生きている間は無いとみてよいでしょう。