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これみよがしの票ねらい

2000/9/17 長谷川順一、60代、元新宿区議会議員

 陽だまりさんをはじめ東海豪雨の被災者のみなさんに心からお見舞い申し上げます。
 名古屋民商の車はきっと民商会員の被災者にお見舞いにきたのだと思いますが、陽だまりさんだけではなくその現場にいた人たちが「選挙の票ねらい」とのお気持ちになられたことはきっと様々な党派の議員たちが被災者のお気持ちにそぐわない救援活動が既にあったのではないかと危惧しています。
 1973年、神田川の氾濫で新宿区高田馬場3丁目付近が被災しました。新宿区議団と党新宿地区委員会は民商、土建、労組、早稲田大学の民青にも呼びかけ救援活動をしました。細い路地の奥に赤旗読者のお宅があり被災した家財道具を片付けようにも路地の手前のお宅のものからまず片づけなければなりません。私たちは直ぐに気がつきました。その路地の全てのお宅の家財道具を片づけていきました。区役所の職員を手伝って消毒の石灰を撒きました。洗濯するにも洗剤が足りないという声を聞いて紺野与次郎代議士(故人)に頼んで洗剤メーカーから洗剤を放出させ一軒一軒配って歩きました。区役所の広報車は大きな通りしか回りません。連日連夜発行した「日本共産党新宿地区委員会災害対策本部」のニュースはアパートの奥の奥の部屋まで届けました。臨時保育園の設置を役所に要請すると同時に無認可保育園の園長さん頼んでまず臨時無認可保育園を開きニュースで知らせました。
 糞尿が混じった悪臭の泥水に浸かった畳を片づけながらの救援活動が終わり、被災住民の怒りは行政への裁判と発展しました。同時に私たち区議団は土木学者の新見正さんの助言もうけ浸透枡、浸透性舗装、公共施設の遊水池化、ポンプ場の増設などを行政に要求しました。神田川の上流地域である杉並区、中野区、練馬区で降った雨が流れてこずに、新宿区内の降雨だけならば被害が出ないと気がつき「雨水の自区内処理」を提言しました。今、環状七号線の地下に上流部の雨水を東京湾に注ぐ巨大地下導水管建設工事がすすめられています。
 被災地の有権者はその地域から新人の党新宿区議を当選させてくれました。その議員は新宿区議会水害対策特別委員長にもなり、神田川、妙正寺川の治水対策に大きく貢献しました。
 陽だまりさん。地元の共産党員や市議会議員が献身的な救援活動や駅頭での募金活動をしているのを見かけたら「ごくろうさん」と声をかけてあげて下さい。もし「これみよがしの票ねらい」があったら率直に批判してください。新宿でも名古屋でも日本共産党は同じはずです。よろしくお願いします。