共産党幹部の自衛隊容認を許さない
2000/9/20 北川
残念ながら現在の指導部の本格的な転落が公式に宣言されたのだと思います。
自衛隊問題だけについて述べます。
すぐに気がつくだけでも、次のような疑問が浮かびます。
- 一体いつから自衛隊は、反人民的ではない軍事組織、あるいは反人民的に機能する危険性のない軍事組織になったというのでしょうか。指導部は、このことを実際に調べているのでしょうか。東京都の「防災訓練」での自衛隊の役割についての、「しんぶん赤旗」ののどかな報道にも示されているように、指導部は、自衛隊の実態についての科学的な調査もすることもなく、世論調査の表層に振り回された対応をしていると思われてなりません。
- 「ごく限られた例外的にしか使わない、常時そなえるのではない」と言いますが、いわゆる緊急事態に使えるためには、普段から備えておく必要がある(田原)という方が軍事について普通に考えられることではないでしょうか。軍事力を常時そなえていなくても、いざというときには軍事力も使えると主張するのなら、その裏づけを示すべきではないでしょうか。
- これほどに都市化がすすみ、自然災害にたいしても脆弱なこの日本社会を、そもそも軍事的に守ろうという発想は、軍事的合理性からも裏付けることのできない民衆にとって実に危険な発想ではないでしょうか。
- 南北朝鮮の首脳会談が実現し,東北アジアでの軍事的緊張が急速に緩和されているとき、周辺事態法そのものの廃止、新ガイドラインの廃棄を提起することなく、反対に自衛隊の出番を頼まれもしないのに認めるのはどういうわけでしょうか。これで、これまでの保守票が少しでも集まると思っているのでしょうか。こうした国際的にも犯罪的なことをしていれば、本来の支持票も離れていくことになぜ気づかないのでしょうか。
- 自衛隊を例外的にではあれ使うことを認めておいて、現実を憲法の規定のほうに近づけることができないのは、既に旧社会党が経験ずみのことではないでしょうか。
- 有事とか「やむをえない場合」とかは、はたしてどのような場合なのでしょうか。それは限定できるのでしょうか。予め限定できたとしても、実際の判断は自衛隊がすることにならざるをえないのではないでしょうか。
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指導部には、とうとう公然と裏切られたという思いがします。それでも、自分の頭で考え行動する多くの党員がいらっしゃると信じます。
急いで書いたため、幹部の発言や「しんぶん赤旗」の報道など、もとに当たっていません。不正確なところもありますが大筋では間違っていないと思いますので、とりあえず投稿します。.
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