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あいまいにせず議論を

2000/9/25 惣一郎、40代

 フジ系「報道2001」で志位書記局長は「急迫不正の主権侵害が起こって、警察力だけで排除できないという事態が起こったときには、憲法違反のものであろうとなかろうと、あるものを全部使うというのは、当たり前のことです。」と述べた(9・25付『赤旗』)。憲法違反行為を行なうことを「当たり前」と公言した。かつて社会党の右傾化を「右転落」とした自党の批判が、今自分自身にふりかかっていることを自覚しているだろうか? いまの共産党中央幹部の見解が「当たり前」なら、過去において展開した社会党批判も誤りだったことになるではないか。「柔軟に見えてきたというのは、おそらくわれわれがずっととってきた路線と、いま社会が求めているものと、随分接近してきた」(志位氏の、デーモン小暮氏の質問に対する回答。9・24付『赤旗』)などと言って、現在の右傾化路線を右傾化と認めず、過去の綱領路線から一貫していると強弁する。来るべき党大会でもこんなごまかしの詭弁が決議されるのだろうか。「日の丸・君が代」問題にしてもそうだが、党首が選挙前に(党大会前に)「自衛隊活用」を主張し、過去の党路・・・文字化け・・・に反する意見表明を許されるのか? ここまで決定に反する見解表明を幹部が行なうのは過去にはなかったように思う。新日和見主義事件の再検討も行なう気はないようだ。「査問という制度もない」とのことでもあるし。こんな調子では、多くの人の共感を集め、多数の指示を得ることはできないだろう。あいまいにした問題をあらいざらい徹底的に議論しなければ、本当の理解と共感は得られないと思う。