当HPにて案内のあった「日本共産党資料館」を早速訪問し、「別刷り学習活動版」所収の大会決議案への意見書を初めて読むことができました。さしあたり、四人の方の自衛隊容認論批判を読みまして、やや意を強くしました。
「徳孤ならず、必ず隣あり」―少々古いでしょうか。
とは言え、これらの説得力ある正論がどれほどの数の党員の目に触れ、各級段階の討議や代議員選出に反映されるのか、党外に身を置く私には気のもめるところでもあります。
少なくも、「九条は常備軍を否定している」という全くの出鱈目憲法論を、教職にある党員は率先して批判すべきでしょう。一体、生徒を前に「九条は、常備軍を否定しているんだぞ」などとたわけた「学説」を恥ずかしげも無く説けるものでしょうか。まともな判断力を持っていれば分かるはずです。
党籍を持つ教員・学者・法曹関係者の中に、党の「防衛」のためには、敢えて決議案批判を控えるべきだとの奇妙な政治的判断がはたらいてはいないでしょうか。そのような「善意」は、地獄への道を用意するだけでありましょう。また、それは、「政治的判断」の名分によって、自己の学問的な良心を眠らせ、社会的歴史的な責任を放棄する愚行でありましょう。
幸いにして、そうでないとすれば、一層の発言・批判があがってしかるべきです。
「党を守る」つもりが、党をハイジャックした感のある不破指導部を奉る結果となり、ひいては、党そのものの衰退に手をかすことにならぬよう、残された(不当に短時日の)大会までの日々を、奮闘していただくよう期待するものです。
私も、党外でではありますが、それなりの努力を試みるつもりです。