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共産主義の限界について

2000/10/12 tosirou1、30代、社会人

 共産主義の根幹は人間がみな真面目であり「普通程度」には働くと言う机上の空論、単なる理想主義によって成立している。現実社会にはサボる事が大好きと言う人間もたくさんいるのである。サボる人が真面目に働く人と収入が変わらないのでそのうち真面目に働いている人も馬鹿らしくなり働くのをやめてしまう。こうして共産主義国家では生産性が著しく低下して発展も有り得ない現在の状況が現出する事になったのである。しかしマルクスは、個人の行動は社会や国家の発展になんらの影響も与えないと資本論のなかで言っているのであり、今日の状況とはかけ離れた理論となっている。ソビエトはもはやこの世になく中国も開放政策に転じて一定の成功を覚えている以上共産主義は失敗に終わったと認めて党は解散すべき時が来たと思う。貴党が自民党を始めとした与党のブレーキ役として今まで一定の活躍をしてきた事は事実だが、結局ブレーキ役以外には何もできなかったと思う。
 共産主義がうまくいくためには人間がみな富を平等に配分されるだけではなく、個人個人一人一人のヤル気も平等に存在しなければ不可能だと言うこの単純な事実にそろそろ気づいても良いころではないだろうか。しかしヤル気を起こさせるには能力主義の導入が不可欠であり、そして能力主義を導入すると今度は富の偏在が発生してしまい結果的に共産主義をみずから否定してしまうと言う自己矛盾に陥ってしまうのである。つまり共産主義は最初から無理があり実現不能な思想なのである。21世紀になっても理想だけ追い求めていては何もならない。