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一般投稿欄

現状を党外から見て・・・。

2000/10/21 日陰のもやし、40代、自由業

 赤旗にこの「さざ波通信」批判が掲載されたことにより本サイトには当然憤りに満ちた投稿が相次いでいる。最低限の意見表明の場である「党活動版」の発行を知らせない党が本サイトを批判するのであるからまさに噴飯物とはこのことである。いやはやこの党のやることは一から十まであきれることばかりである。
 以前にも書いたがこの党の、それも中央幹部の「常識」のなさについてはもはや語る言葉も無い。さらに以前書いたことをまとめると、一般社会でいう「議論」の概念を捨て去る事により成立してきたこの「党」においては、すべては「決着済み」であり、党大会においては一人の異論もなく「規約改定」をはじめとする不破・志位体制の「わかりやすい改革」は承認されるのである。もちろん党内には様々な異論が渦巻いていることは明らかである。しかし同義反復になることをあえて承知の上でいうならその異論が「異論」になることはない、何故ならこの「党」には議論の概念も習慣もないからである。その出口なき異論が一気にこの「さざ波通信」に押し寄せ噴出しているのであろう。おそらく中央幹部も含めて相当数の党員が本サイトに注目しているのではないか、その証として「批判記事」がでたのはなんとも皮肉であるが「お墨付き」を得たものとでも考えたらよいのではないかと党外から見ている私は思う。
 因みに「党」の現状を党外から見て率直に言わせてもらえば実質的には「分裂」状態ではないか。一つめは共産主義・社会主義を無効、有害な物と考え、現実的選択として社会民主主義を主張する部分。この人たちは「党改革」よりも「離党」、民主党への接近を選択した方がはやいように思われる。二つ目は現執行部とそれに追随する勢力。党の歴史的総括をせずすべて「なし崩し的」に「現実主義」に走ろうとしているが「民主集中制」と「共産党」の看板だけは下ろそうとしない人たち。そして三つ目は、「前衛党」の歴史的役割を堅持して、社会主義の有効性を認めながらも「民主集中制」をはじめ一定の「党改革」を求めている勢力。当然、「自衛隊の存在問題」はじめ現執行部の「なし崩し的現実化路線」を「右傾化」として強く批判する人たちである。このような人たちが同じ党の中に存在することは可能であろうか? さらに言うなら「議論」の概念と習慣なき党においては論争さえ成立するのであろうかと?
 一般社会の一般常識から考えれば答えは当然、「不可能」である! ならばこの党のごく近い未来において待ち受ける「状況」とは一体なんであろうか・・・? 私は個人的にはそれは「冷戦構造崩壊」の最後尾の「一事件」であろうと予測するが、今回の赤旗の「さざ波通信」批判記事はそこへ向かう「さざなみ」かもしれない。