TAMO2さんの呼びかけに応え、「さざ波通信」擁護の論陣を張りたいと思います。
思えば、このサイトは過去からも一貫して『論座』などの浅い共産党批判に的確かつ丁寧な反批判を加えるなど、共産党中央から感謝されこそすれ先日のような悪罵を投げられるようないわれは全くないものです。また、非党員・自由主義者であり、協同組合幹部共産党員の行政追従に閉口して共産党そのものに忌避感を覚えていた私が「このような真面目な党員さんもいるのだ!」と共産党を見直す契機となったのも、このサイトを読み込んで以来のことです。
現在の日本共産党中央の現実追認路線は、「存在するものは合理的である」とする、いわゆるヘーゲル右派の論理に堕しております。不破哲三氏は「異論の公表は異例」なんてのたまう商業マスコミの無知を良いことに、彼らと合作して、規約「改定」の強権性を隠すことに成功しつつあり、末端の党員さんと私どもとの交流の垣根を高くしようと企図しています。
さて、いかに対抗するか。ヒントはあります。たとえば「さざ波」編集部諸氏は、加藤哲郎氏などを「右からの批判者」あるいは離反者として斥けておりますし、私も概ね同意いたします。ですが、加藤氏は御自身のサイトで以下のように書き、マスコミの皮相な共産党評価とは一線を画しています:
【「私はあなたの主張に反対である、しかしあなたの主張を抑圧しようとするものに対しては断固としてたたかう」──これが、言論の自由の原点です。私は『さざ波通信』とは時代認識も政治的意見も異にし、むしろ批判的な立場ですが、そうしたネット上の自由を抑圧しようとする試みに対しては、断固として反対します。】
人権の基底として、結社内の自由論を共同してもっと掘り下げて行かないとおのおのの社会運動が自閉・孤立していくばかりだという危機感をもっている私としては、加藤氏のエールはとても貴重に思えます。「さざ波」編集部としても、加藤氏の時局発言には大いに批判をしても、エールにはきちんとエールを返す、大人(タイジン)の態度を示していただきたい。それが私の要望であると同時に、マスコミ+党指導部という、情報独占によってネット統制を潜在的にもくろむ旧い勢力に引導を渡す方途でもあると信ずる次第です。