党大会まで3週間を切りこの「さざ波通信」による「規約改定案」と「議案」の批判が発表され、また「討論報」の2号も出て地区、都道府県段階の大会と代議員選出の真っ最中というところであろうか。マスコミ的には若干の注目が集まっているがあとは本サイトなどのネット上での発言の場を除けば一般社会からその内実は一切見えないまま大会当日を迎え「つつがなく」承認されるされるのをまつのみなのであろう。
私は党外の人間であるが本「通信」の「批判」を息も絶え絶えになりながら読んだ。「規約改定案」の批判を読んで、まあよくもここまで「人を黙らせる方法を巧妙に考えられる」ものかと「感心」している次第である。「議案」に対する批判に対しては当然党内にはこのような意見は根強くあるだろうし、その意見が大会までになんらかの形になって主張される場があることを期待する。(が無理だろう!)
あくまで党外から見た一般人の感想を言わせてもらうと、「不破委員長って柔和な顔してるけど結構強引なことやるんだね!」ってことです。誰かが書いてたけど彼も長い党員人生の中でやっと宮本顕治の束縛を離れて「自分の党」を作ろうとしているんでしょうね。
結局彼は「共産主義者」じゃなかった(あるいはでなくなろうとしている)から「共産党」じゃない「党」を作ろうとしているんでしょうね。(「看板」だけは下ろさないみたいだけど・・・)
その「党」って外から見てると「ふわっと」して、なんでも「恣意的」に一部の党幹部が決める「党」ってことかな!つまり「ふわっと恣意新党」。共産党って今まで「固い党」ってイメージだったから不破さん「ふわっと」した「柔らかい党」にしたいんでしょう。
またその「理論」があまりにも「難しくて」一般人にはわかりにくくて入党者が減ってきたから「わかりやすい党」にするために不破委員長、志位書記局長以下常任幹部会ぐらいがすべてを「恣意的に解釈できる党」にしたかったんですよ。それにあたっては志位君っていう「信頼できる」、「忠実な」(つまり「恣意的な」!)、また大学の後輩でもある「不破腹話術人形」が現れたことが大きいでしょう。
冗談ではなくそう見えるんですよ。ただ不破委員長が今回のことを「意図的」にやったとしたら、不破さんって「顔」とは違って「腹黒い人」ですよね。それも相当なもんですよ(自民党でも派閥領袖になれるぐらい!)また「悪意」ではなく本当に共産党を「わかりやすい党」にしたいという「熱意」からやってるとすると、やっぱり「頭はいい」んだけどその頭に「マルクス・エンゲルス」や「レーニン」その他「全集」だけが詰まった「困った」ちゃんですよ。(そんなレベルの話じゃないが誰がこんな人に党内権力与えたんだ!)
でももっと「深く」考えることもできるんです。それは「本サイト」の「批判」を息も絶え絶え読んで思ったことなんだけど、一般人から見れば「今」の「綱領」、「規約」も十分「息苦しい」のに「批判」にあるように多くの点で党員の権利を奪う今回の「改定」で益々「息苦しく」なる「党」に「一体誰が入るの?」ってこと。
これって今の若者が最も嫌うパターンですよ。なんのメリットもないのにわざわざ「息苦しい党」に入る人ってどういう人?いる?
そう考えると不破さん「自らの手」でこの「党」に幕を引こうとしてるのかなってふうにも読めるんです。でどうするか? そこで「ふわっと恣意新党」の出番なんですよ。23回臨時党大会での「綱領改定」をやること、それから(その前にも)この「さざ波通信」のような方々には「出ていって」もらう、あるいは「追い出す」というのはすでに織り込み済みなのではないでしょうか。
つまり不破さんはもう一定の党員減は「覚悟」してるってこと。今だって実働党員は一説によれば「十数万人」ですからね、多少(ではないが)の「批判」を切り捨てて「わかりやすい党」、つまり「不破規約、綱領」に従う党員の「党」にしようとしてるのでは・・・、それで実働が十数万なら同じですからね。(あとは新規約の党員ふやせばいい)もっと簡単に言うなら「面倒な事いう奴」はこれで「さようなら」なんですよ。
その先に何があるか? 間違いなく「民主党」、「社民党」との「連携」でしょう。「ふわっと恣意新党」との3党連携で勝てる「小選挙区」で不破、志位達何人かの幹部が議席を取って自・公・保に勝てればいいわけです。当面比例区があればそこで議席もある程度取れるでしょう。そしていよいよ「大臣」への道が開けるというわけです。さらに将来的には鳩山民主党党首の主張どうり「単純小選挙区」になってもこれなら3党連携を維持できるわけです。
小選挙区制のもとでは政党は必ずしも単独での議席増は必要ないのです。過半数をおさえられる「多数派」を作れる「垣根の低さ」と各選挙区で確実に「数万票」を動かせる「組織政党」であることが一番重要なのです。(現状では公明党がそう、だから自民党とくっついていられる)そのための「組織政党」への転換を意図したものが今回の党大会の隠された狙いであるとするなら「不破哲三、お主もなかなかのものよのう・・・」ということです。
反対派の方、批判派の方々いかがですが? 「民主主義」を踏みにじる「国家権力」のもとでは「革命権」が認められるわけですから「党内革命権」の行使があるというのは一般社会では当然のあり得る見方ですよ。