飛梅太郎さん、はじめまして。私は、それほど頻繁に投稿はしませんが、ここの人たちの真剣な投稿をいつも愛読している者です。また、あまり投稿しない理由はもうひとつあります。それは日本共産党が今回名指しで「ニセ左翼」とののしるトロツキスト組織とその思想に、私はシンパシーを抱いているからです。そのような思想に共感を持つ人があまり登場して、編集部に迷惑をかけたくないと思うからです。
しかし、今回はちょっと言わせてください。これまで二年近くのあいだには、あなたのように「本当の現役共産党員が運営しているのだろうか」という疑問を持つ方が何度か現れています。しかし編集部の方はすでに過去、確かに共産党員であると信頼するに足る書き込みをしていらっしゃいます。また、第三者である私からみれば「現役党員であるかどうか」が、党にとってそれほど重要な事とは思えません。党中央は自分にとって都合が悪い党員は全て排除してきたではありませんか。例えば中央に対する意見を「意見として聴いた上で反論し討論する」のではなく、排除することによって「反党分子」「外部からの意見」としてしりぞけてきただけではありませんか。自分以外の左翼を「ニセ左翼」などと主張する資格が共産党中央にだけあると、何故いえるのでしょうか? 党中央は「党員であるかどうか」を「党中央の考えに従う党員かどうか」の意味に置き換えて、都合が悪い党員を排除しようとしているだけにすぎません。そのように閉ざされた組織がほんとうに日本のためになるのでしょうか? 民主社会をほんとうに建設できるのでしょうか?
私が購読する「ニセ左翼」の新聞「かけはし」に今度の共産党大会にたいする批判が掲載されています。その批判の中から一部を引用します。これを読んでも日本共産党がどんなに、外部に対しても閉ざされ、内部からの建設的な意見にも耳を貸そうとしない組織であるかがわかると思います。(以下引用)
スターリニストは、トロツキーとその支持者を「ソ連邦の解体を企む帝国主義の手先」とデッチあげて弾圧し、投獄し、暗殺した。しかしいまや、トロツキストを「反革命」とか「ニセ左翼」とののしるような共産党は、世界中でほとんど日本共産党だけになっている。ラテンアメリカでは七〇年代から、ヨーロッパでは八〇年代から、第四インターナショナルを支持する組織の党大会にそれぞれの国の共産党の代表が出席することは当たり前になっている。イタリアではトロツキストと旧共産党が共同の政党である共産主義再建党を組織しており、デンマークやドイツでは共同選挙リストで闘い、同じ国会議員団を形成している。われわれを「ニセ左翼」とののしる日本共産党のスターリニストぶりは世界的にも際立っている。スターリニズムを真に克服しようとしない政党に、労働者人民は二十一世紀への希望を託そうとはしないだろう。(週刊「かけはし」11月20日号)